理科生物生物の分類・進化

コケ植物にはどんな特徴がある?現役講師がさくっとわかりやすく解説!

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HermannSchachner投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる

蘚類の茎葉体は、直立に立ち上がるものもあれば、地面をはうようにして発達するものなど様々です。種数も多く、多様な生活様式をもったグループといえるでしょう。

ミズゴケスギゴケホウオウゴケヒカリゴケヒョウタンゴケなどが蘚苔の仲間です。これらの種の写真を見れば、蘚類が一体どのようなコケ植物を指しているのか、一目瞭然で理解していただけるかと思います。

苔類

コケ植物の中には茎葉体ではなく、はっきりとした茎や葉のような構造が見られないものが少なくありません。まるでべったりとしたシートのようだったり、茎や葉とは表現できないような形であったり…そのような体の構造は葉状体(ようじょうたい)とよばれます。

苔類には葉状体の構造になるものと、茎葉体の構造になるものが両方ふくまれているんです。

Preissia quadrata 280208d.jpg
Bernd Haynold自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

葉状体になる苔類の代表は、民家の庭でもよく見られるゼニゴケでしょう。理科や生物学の授業では必ずと言っていいほどその生活環を学びます。また、ゼニゴケによく似たジャゴケなども比較的よく見られる苔類です。

一方、構造が茎葉体となる苔類にはウロコゴケの仲間などがあります。苔類の茎葉体は蘚類のものとよく似ますが、葉(に見える部分)に葉脈のような主軸がみられません。

ツノゴケ類

ツノゴケ類はすべて葉状体の構造をとります。葉状体から細長い角のような胞子体をのばすため、このような名前です。蘚類や苔類に比べれば種数は多くありませんが、それでも世界で400種ほどが知られています。

同じく葉状体をとる苔類とよく似ていますが、角状の胞子体だけではなく、その体をつくる細胞や葉緑体にも違いがあるんです。

コケ植物に似た生き物

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あおもりくま Aomorikuma – Original, パブリック・ドメイン, リンクによる

コケ植物と間違われやすい生き物で、地衣類(ちいるい)というものがいます。地衣類は菌類の体に藻類が入り込み、共生している生物です。

樹皮や岩の上など、コケ植物が生息するのと同じような場所でみられるだけでなく、姿も似たものが少なくないことから、昔からコケ植物としばしば混同されてきました。名前にも「~ゴケ」とつく地衣類がよくいますが、コケ植物とは異なる存在であるということを忘れないようにしましょう。

これでコケ植物の特徴は完ぺき!

近年、園芸やテラリウムブームのおかげでコケ植物への注目が増しています。小さいながらも美しいその姿を楽しみたいと、コケ植物を求める人が増えているんです。きれいに整えられたテラリウムでなくても、庭先や道端には意外とたくさんのコケ植物が生えています。種子植物との違いや、コケ植物独特の特徴をしっかり覚えて、よく観察してみてくださいね。

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