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とはいえ、遺伝情報を担う物質は生物も利用しているDNAやRNAであることや、同じ遺伝情報をもつ個体を増やすための活動をしていることなどは、生物と共通した点ともいえます。そのため、ウイルスを「非生物」として断定せず、「生物学的存在」だとか「非細胞性生物」などと考える研究者もいるんです。
ウイルスが原因の病気
冬に多くの人が罹患するインフルエンザ。高熱や激しい痛みを伴うつらい疾患ですが、この原因となるのはインフルエンザウイルスです。インフルエンザウイルス内にもたくさんのタイプがあることから、1度り患して免疫ができても、別のタイプのインフルエンザウイルスが感染することがあります。
他にも、食中毒を引き起こすウイルスであるロタウイルスやノロウイルスが有名ですね。ほかにも、口にできものができる口唇ヘルペスを引き起こすヘルペスウイルス、B型肝炎などが良く知られる肝炎ウイルスや、狂犬病の原因になる狂犬病ウイルスなどもあります。
真菌・細菌・ウイルスの違い、わかりましたか?
ひとくちに「ばい菌」といっても多様な生物が含まれている可能性があること、お分かりいただけたかと思います。感染症にかかった場合には病院などの医療機関で検査をしてもらい、診断を受けなくてはなりません。原因となっている生物が何かを想定しなければ、適切な治療方法が見いだせないのです。体調が悪いな、と思ったら深刻な状態になる前にお医者さんに相談しましょう。