3-4、ベルサイユ宮殿の造営
それまでのフランス国王の宮廷は、ルーブル宮やパリ市内の王宮、フォンテーヌブロー宮殿などを移転していたが、ルイ14世は、王家の狩猟地であったパリ郊外のベルサイユに豪華な新宮殿を建設。ルイ14世は「史上最も豪華な宮殿をつくるように」と命令し、親政開始直後の1661年に造営開始し、1682年に未完成であったが王宮を移したということ。2万人の作業員が10年がかりで完成させたということで、ベルサイユ宮殿に貴族や官僚を集めて国王が統治するスタイルが実現。
尚、宮殿内のフレスコ画や彫刻、神の像のモデルはすべてルイ14世の顔だそう。
4-1、ルイ14世の逸話
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イアサント・リゴー – wartburg.edu[dead link], パブリック・ドメイン, リンクによる
4歳から77歳直前まで君臨し、とても勤勉で生活は規則正しく、規則に厳格、武芸や狩猟といった体を動かすことも好み、なんでも起床から就寝まで儀式にして貴族に公開したということですが、様々な逸話があります。
4-2、歯が1本もなかった
ルイ14世の侍医は、歯は全ての病気の温床という説を主張していたため、ルイ14世は、12回も手術を重ねた末、歯を1本残らず抜かれたということで、限られたものしか食べられず、胃腸の調子も良くなく、1日に何回もトイレに行く羽目に。また、ルイ14世は手づかみで食事をしていたということも有名。
4-3、バレエ、踊りが好きだった
ルイ14世は幼いころからバレエを習っていて、4歳の時の即位式典のパーティでも、自身が出演して躍ったという話で、メヌエットを宮廷舞踊に取り入れたとか、太陽王も、バレエで太陽神アポロンの役を演じたことからだそう。
4-4、身長が低かった
ルイ14世は身長が160wp_ほどしかなく、身長が低いことを気にして、また禿げ始めたときにカツラを使用し、ハイヒールを履いて必要以上に背を高く見えるようにして国王の威厳を保っていたということ。
4-5、ダイヤモンドの価値を高めた
当時の最高の宝石は真珠だったが、ダイヤモンドのカット技術が向上したため、ルイ14世はダイヤモンドを非常に好み、ルイ14世の影響でパールよりもダイヤモンドの方が値段が高くなったそう。
4-6、フランス史上最長在位を誇る
ルイ14世の在位は4歳から72年もの長きにわたったが、これはフランス史上最長だそう。18世紀の啓蒙主義思想家ヴォルテールはルイ14世の治世を「大世紀」と呼んだということで、中世以後の国家元首として最長の在位期間を持つ人物のギネスブックの世界記録にも認定されているということ。
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