never は、not よりも強い否定表現の単語として使われる。一般的な用法のほかに完了形や不定詞、動名詞など、ほかの文法とあわせて使うことが多い。基本的な用法と文法事項と組み合わせて使う用法も知っておくと役に立つはずです。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

never の基本

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never は基本的な使い方のほか、ほかの文法事項とあわせて使うことがあります。ここでは、基本の使い方と完了形や不定詞、動名詞での使い方を例文とともに確認していきましょう。

never の基本と完了形での使い方

まずは、never の基本と完了形での使い方について見ていきましょう。never の意味には「決して…ない」「一度も…ない」などがあります。not を強調したものとして使われるのが基本です。

完了形では、「have(has,had) + never + 動詞の過去分詞形」という形で、とくに経験の用法で「一度も…ない(なかった)」という意味で使われることが多くなっています。

I never see Japnese translation when I read English sentences.
私は英語の文章を読むとき、日本語訳を決して見ない。

He has never been to Canada.
彼は一度もカナダに行ったことがない。

不定詞や動名詞での never

基本の使い方のもう一つは、不定詞や動名詞とともに使う never です。

不定詞とともに使う場合は、名詞的用法で「never + to + 動詞の原形」として「決して…しないこと」となります。「not + to + 動詞の原形」ほど使われませんが、同じ使い方です。

動名詞とともに使う場合は、「never + 動名詞」となり「…しないこと」と訳します。動名詞を含む句を主語として使うこともできますし、動詞や前置詞の目的語として使うこともできますよ。

I decided never to dwell on the past.
私は過去は決して振り返らないと決めた。

Never bothering other people is an important thing.
決して他人に迷惑をかけないことは、大切なことだ。

\次のページで「never の応用」を解説!/

never の応用

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never の応用としては、倒置による強調の表現、独特な言い回しによる表現があります。さまざまな表現について、例文を交えながら詳しく見ていきましょう。

倒置によって強調する never

まずは、倒置による強調の never についての説明です。否定の意味を強調するために倒置の形をとることがあります。現在完了の文だと、本来「主語 + have + never + 動詞の過去分詞 …」のところが、倒置となると「Never + have + 主語 + 動詞の過去分詞 …」です。

Never have I seen such a nice English-Japanese dictionary.
私はそんなにすてきな英和辞典を見たことがない。

Never did I think it convenient.
私はそれが便利だと考えたことがない。

never のさまざまな表現

最後に、never のさまざまな表現を見ていきましょう。命令文で文頭に使って「二度と…してはいけない」という意味で使うことができます。

never を含む文に without をともなって二重否定の文を作ることもありますよ。二重否定は「…なしでは決して〜できない」から「〜すると必ず…する」という意味です。もう一つの二重否定は「never + fail + to + 動詞の原形」で、「…するのを失敗することは決してない」という意味合いから「必ず…する」という意味になります。

Never be late for work after this.
今後、二度と仕事に遅刻してはいけない。

I never study English without this dictionary.
私はこの辞書なしで英語を決して勉強することはない。

→私は英語を勉強するときは必ずこの辞書を使う。

We never fail to understand if we use this teaching material.
この教材を使えば、私たちは理解し損なうことはない。

→この教材を使えば、私たちは必ず理解できる。

\次のページで「never をマスターするには、あわせて使う文法と二重否定についてチェックしておこう」を解説!/

never をマスターするには、あわせて使う文法と二重否定についてチェックしておこう

今回の記事では、never の基本的な用法やさまざまな表現について説明しました。とくに、現在完了の否定形としての never は頻出なので、肯定文の理解に加えて否定表現も注意して見ておくといいですね。

さまざまな表現では、二重否定に特徴がありました。「never … without 〜」や「never fail to …」は、二重に否定することで肯定の意味になります。使いこなせると表現の幅が広がりますね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の勉強法

【英語】never の使い方を現役塾講師がわかりやすく解説!あわせてよく使われる文法事項をチェックしよう

never は、not よりも強い否定表現の単語として使われる。一般的な用法のほかに完了形や不定詞、動名詞など、ほかの文法とあわせて使うことが多い。基本的な用法と文法事項と組み合わせて使う用法も知っておくと役に立つはずです。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

never の基本

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never は基本的な使い方のほか、ほかの文法事項とあわせて使うことがあります。ここでは、基本の使い方と完了形や不定詞、動名詞での使い方を例文とともに確認していきましょう。

never の基本と完了形での使い方

まずは、never の基本と完了形での使い方について見ていきましょう。never の意味には「決して…ない」「一度も…ない」などがあります。not を強調したものとして使われるのが基本です。

完了形では、「have(has,had) + never + 動詞の過去分詞形」という形で、とくに経験の用法で「一度も…ない(なかった)」という意味で使われることが多くなっています。

I never see Japnese translation when I read English sentences.
私は英語の文章を読むとき、日本語訳を決して見ない。

He has never been to Canada.
彼は一度もカナダに行ったことがない。

不定詞や動名詞での never

基本の使い方のもう一つは、不定詞や動名詞とともに使う never です。

不定詞とともに使う場合は、名詞的用法で「never + to + 動詞の原形」として「決して…しないこと」となります。「not + to + 動詞の原形」ほど使われませんが、同じ使い方です。

動名詞とともに使う場合は、「never + 動名詞」となり「…しないこと」と訳します。動名詞を含む句を主語として使うこともできますし、動詞や前置詞の目的語として使うこともできますよ。

I decided never to dwell on the past.
私は過去は決して振り返らないと決めた。

Never bothering other people is an important thing.
決して他人に迷惑をかけないことは、大切なことだ。

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