
アメリカ軍の猛攻
ミッドウェー海戦の勝利は、アメリカ軍の士気をこの上なく高める結果になりました。これまで優先だった日本の快進撃を止めたことはもちろん、撃墜した日本軍の空母は真珠湾攻撃で攻撃してきた空母、つまりアメリカ軍からすれば真珠湾攻撃の報復を果たしたことも意味したのです。
これで太平洋の制空権を獲得したアメリカ軍は、その後の戦いでも勝利を重ねていきました。ガタルカナル島の戦いにて勝利、さらにサイパン島の日本軍の守備隊を排除して占領に成功、これでアメリカ軍は日本本土を空襲できる体制を作り出しました。
日本はこの時点でアメリカへの敗北を悟ったのでしょうか。首相の東條英機は辞任して、今度はマリアナ沖海戦でも日本軍の連合艦隊は大ダメージを受けてしまい、もはや太平洋戦争の日本の敗北は決定的なものになりました。最も、アメリカはそれでも手を緩めません。
太平洋戦争の終わり
真珠湾攻撃の奇襲を受けて「リメンバー・パールハーバー」を合言葉に日本との徹底抗戦を誓ったアメリカ。そして、それを示すかのごとく続けられるアメリカ軍の猛攻。日本に奪われたフィリピンも奪還すると、日本軍の誇る戦艦武蔵も沈没させ、とうとう日本軍の連合艦隊を壊滅させました。
さらに、日本本土にも容赦ない空襲を仕掛けるアメリカ軍はいよいよ日本に対する無条件降伏を要求します。これが有名なポツダム宣言、しかし、日本はこれを受託せず沈黙を貫いたため、今でも語られる原子爆弾の悲劇が起こってしまったのです。
結局日本は原子爆弾の投下の被害からポツダム宣言を受託しますが、太平洋戦争を振り返ってみると当初日本は優勢で戦争を進めていました。しかし、いつしか劣勢に立たされることになってしまい、日本が劣勢に立たされるきっかけとなったのがミッドウェー海戦です。
空母による海戦で、日本が劣勢になるきっかけとなった戦い!
ミッドウェー海戦のポイントは2つあります。1つはこの戦いが日本とアメリカの空母による海戦という点で、両国の空母の名前まで覚えておくと万全ですね。
もう1つは、これが日本が劣勢に立つきっかけとなる戦いになった点で、その理由は日本軍が主力の空母の大半を失い、そして制空権を奪われてしまったことでしょう。