日本史昭和歴史

日本が奇襲を仕掛けた太平洋戦争の初戦「真珠湾攻撃」を元塾講師が分かりやすく5分でわかりやすく解説

アメリカとの戦争の決意

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山本五十六の作戦

仮に戦争が起こった場合、距離を考えるとアメリカはハワイから日本に攻めようとするはず。それなら日本海軍の潜水艦でアメリカの戦力を削いでおき、日本近海にて主力の戦艦を待機されておいて艦隊決戦で勝負すべき……これが日本の軍隊が考えた作戦でした。

実際、この作戦は日露戦争の日本海海戦でも成功しており、当時最強と謳われたロシア艦隊にも勝利した実績があります。しかし、連合艦隊司令長官の山本五十六はこれと全く違った作戦を考えていました。山本五十六の考えた作戦とは奇襲、開戦と同時にハワイを攻撃すべきというものです。

山本五十六はアメリカの強さを充分承知。戦争が日中戦争のように長期化すれば日本に到底勝ち目はなく、勝利するには奇襲による短期決戦しかないと考えました。奇襲を仕掛けてアメリカの主力艦隊を撃破させ、アメリカに戦意喪失を起こさせることが唯一の勝利への道だと確信していたのです。

交渉決裂

山本五十六の作戦は採用され、早速日本は真珠湾攻撃に向けた準備や訓練を進めていきます。そんな折、第三次近衛内閣の首相・近衛文麿は悪化したアメリカとの関係修復を図るための交渉を行おうとしますが、ただこれがなかなか上手くいきません。

アメリカの大統領、ルーズベルトと直接交渉を求めるものの叶わず、一向に進展のない状況が続いたことで近衛内閣は崩壊。陸軍大臣を務めた東條英機が次期内閣を作り、引き続きアメリカとの交渉に臨みます。しかしアメリカは自らの主張を一向に譲らず、日本に対してハルノートと呼ばれる条件を突きつけました。

ハルノートの条件とは「日本の中国からの全面撤退」、「日独伊三国同盟の破棄」、「満州国の解体」の3つ。当時アメリカの国務長官の名前がコーデル・ハルだったことから、これらを要求した通牒をハルノートと呼びます。どれも日本にとって受け入れがたい条件、交渉決裂となったことでいよいよ日本はアメリカとの戦争を決意しました。

太平洋戦争の始まり

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