
多細胞生物
単細胞生物はひとつの細胞ですべての役割を果たします。一方、多細胞生物はいろいろな働きを持つ多くの細胞が集まって体を構成する生物です。細胞が集まって組織、器官、そして生物の体を作っています。体にいろいろな臓器を持つ人間はもちろん多細胞生物になりますね。
単細胞生物、こんな生き物がいる
単細胞生物にはどんな生き物がいるのでしょうか?代表的な単細胞生物を紹介します。
アメーバ

アメーバとは単体細胞のうち、仮足(足の役割をする突き出した部分)を使って移動する原生生物のことです。細胞が形を変形させ仮足を伸ばし、そちらの方へ細胞質が流れるように動くこの運動はアメーバ運動と呼ばれています。このアメーバ運動は白血球も行っているのです。
アメーバはどんな生態の生き物なのでしょうか。大型のアメーバは1㎜を超えますが、大体は10~100㎛程度の大きさをしています。アメーバは淡水や土壌の中で生活しているのです。中には病原性を持つアメーバもいます。増殖の方法は分裂で、微生物を餌としている生物です。
ゾウリムシ

細長い形をした生き物で、英語でslipper animalculeというゾウリムシ。スリッパが草履と訳されたのですね。ちなみにanimalculeとは微小動物を意味しています。
南極以外の世界中ほとんどの場所にいるゾウリムシを発見したのはレーウェンフックです。レーウェンフックといえば顕微鏡を使って初めて微生物を確認した人物ですね。
レーウェンフックについてはこちらの記事をどうぞ。
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ゾウリムシの大きさは長さが90~150μm、幅が40㎛ほど。体の表面にはたくさんの繊毛(細胞の運動に必要なもの、短い毛で本数が多い物)があるのです。ゾウリムシは無性生殖(分裂)、有性生殖(接合)の両方の生殖をおこなうことができます。
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