理科生物生物の分類・進化

3分で簡単「単細胞生物」はどんな生物?科学館職員がわかりやすく説明

よぉ、桜木建二だ。今回は「単細胞生物」について勉強するぞ。

単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)とは簡単に説明するとひとつの細胞で体ができた生物のことだ。単細胞生物として知られているのはアメーバ、ゾウリムシなどだな。また酵母や細菌などの菌も単細胞生物に含まれているぞ。一体単細胞生物とはどんな生き物でどんな種類がいるのだろうか?また単細胞以外の生物にどんなものがいるのだろう?

それでは大学時代に家庭教師として中学生に単細胞生物について教えていたというたかはしふみかが解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/たかはし ふみか

実験や文献を読むことを通して新しい発見をするのが好きな国立大学院工学部出身のリケジョ。卒論発表トップバッターで緊張しすぎて質疑応答で噛みまくったのが苦い思い出の科学館職員。

単細胞生物と多細胞生物

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生物は体を構成する細胞の数によって単細胞生物多細胞生物に分類されています。これは生物を学ぶ上で大切な基礎知識です。

単細胞についての理解を深めるためにまず、単細胞生物と多細胞生物について比較しながら学んでいきましょう。

単細胞生物

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コトバンクによると単細胞生物とは「単細胞で生活している生物の総称」とされています。簡単に言うと単細胞細胞とは1個の細胞で体が構成されている生物のことです。

単細胞生物とはどれくらいの大きさの生物なのでしょうか?比較的大きな単細胞生物としてアメーバ(100μm程度)、ゾウリムシ(150μm程度)などがいます。では中学校の理科の授業でおなじみのミジンコは単細胞生物と多細胞生物のどちらに分類されているでしょうか?単細胞かと思いきや実は多細胞生物です。一方、小さな単細胞生物としては大腸菌、枯草菌などがいます。

image by Study-Z編集部

単細胞生物はどんな生殖方法で増えているのでしょうか?単細胞生物は細胞分裂(体が2つ以上に分裂)がメインで出芽(母体から芽が出量にふくらみ、離れていく)、胞子生殖(胞子によって個体が増える)などによって個体が増える種もいます。受精による人間の生殖方法とは大きく異なっていますね。

単細胞生物には原核生物真核生物がいます。原核生物と真核生物の最大のポイントは「核膜に包まれた核があるのか」ということ。核膜に包まれた核がないのが原核生物、包まれた核があるのが真核生物です。

原核生物の例

 細菌:大腸菌・枯草菌など

 藍藻(ラン藻)類:光合成をおこなう細菌

真核生物の例

 原生動物:原虫とも呼ばれるミドリムシ、アメーバ、ゾウリムシなど

 酵母:真菌類の一種

 珪藻類(ケイ藻類):細胞の中にたくさんの葉緑体を持ち光合成を行う

 接合藻類:ミカヅキモなど

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最初に誕生した生物は原核生物の単細胞生物だった。地球は原核生物が暮らす星だったんだ。そしてそこからより複雑なつくりの真核生物、多細胞生物と進化していった。

原核生物と真核生物、単細胞生物などいろいろな用語が出てくるな。どれも重要な用語だから混乱しないよう注意してくれ。ネットで見るのもいいが、百科事典などで調べてみるのも新たな事実が見つかったいいぞ。

\次のページで「多細胞生物」を解説!/

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