この記事では重要英単語「either」の使い方について解説する。

「either」の基本的な意味は「二つのうちのどちらか」ですが、を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「either」攻略へ向けた学習を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「either」の意味・用法とは?

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「either」は、大まかにいえば「二つのうちのどちらか」という意味の言葉です。細かく分類すれば、形容詞・代名詞・副詞・接続詞の4通りの用法があります。

そして、それぞれの用法や文の種類に応じて使われ方や意味が異なるのがポイントです。

これは一体どういうことなのか、もっと詳しく見ていくことにしましょう。

#1 形容詞としての「either」

形容詞としての「either」は名詞の直前に置かれ、二つの選択肢や二つの可能性について言及する際に用いられます。

この際、「二つのうちのどちらか一方」という意味を表すので、後に続く名詞は単数形となる点には注意が必要です。

また、否定文で用いられたときは「どちらの…も~ない」という意味を表すようになります。

では、早速例文で確認してみましょう。

You must choose either course.
どちらかのコースを選びなさい。

I don't like either T-shirt.(= I like neither T-shirt.)
どちらのTシャツ気に入らないね。

There were tall buidings on either side of the street.
通りにはどちらの側に、背の高い建物が立っていた。

三つめの例文のように「either side」となったときは、「両側」と同じ意味になるので気をつけてください。

#2 代名詞としての「either」

続いて、代名詞としての「either」を見ていきます。

そもそも代名詞は、同じ言葉の繰り返しを避けるために用いられる言葉です。

したがって、「either」が具体的に何を指しているかは、それ以前の文を探せばきっと見つかることでしょう。

では、こちらも例文で確認してみましょう。

\次のページで「副詞としての「either」」を解説!/

A: Which car do you want, the white one or the red one?
  白いのと赤いの、どっちの車がほしい?
B: Either.
  どちらでも。(=二つのうちどちらの車でも構わない)

A: I like a cat better than a dog.
  僕は、犬よりも猫の方がいいな。
B: I don't like either.(= I like neither.)
  僕は、どちらも好きではないね。

やはり、否定文になると訳し方が変わる点を見逃さないようにしておきましょう。

#3 副詞としての「either」

三つめにご紹介するのが、副詞としての「neither」です。基本的な意味は、これまで紹介した二つの用法とほぼ同じだと考えてください。

副詞と聞くと、何やら難しそうに聞こえるかもしれません。しかし、ひょっとするとこの用法がいちばん簡単に使いこなせるようになるのかもしれません。

なぜならば、「~も」を表す「~, too」の用法とそっくりだからです。ただし、「either」は否定文でしか使われない点には気をつけておいてくださいね。

He loves meat, and he likes eggs, too.
彼は肉が大好きだし、玉子好きだ。

She dislikes meat, and she doesn't like eggs, either.
彼女は肉が嫌いだし、玉子好きではない

同じ「~も」を表すものでも、肯定文か否定文かで使われる英語は異なります。

英作文をする際には、十分に気をつけてください。

\次のページで「接続詞としての「either」」を解説!/

#4 接続詞としての「either」

最後にご紹介するのが、接続詞としての用法です。この用法では「either A or B」という相関接続詞の形で用いられます。

このとき、表す意味は「AかBのどちらか一つ」です。ひょっとすると、テストでの出題ランキング1位は、このパターンかもしれません。

日本語への訳し方も含めて、しっかりと復習しておくことをおすすめします。

Either you or Ken has to go there.
あなたケンのどちらかひとりが、そこへ行かなければならない。

上の例文では、主語が「either A or B」の「B」になっていることに着目します。

なぜ重要かというと、これにより動詞が「have」となるか「has」となるかが決まるからです。

意味だけ見ると、どちらでも構わないような気がしませんか?

しかし、それでは英文法は成り立たないので、こういったケースでは「B」を主語にすると決められています。

「二つ・二人」について言及するときは、今回の「either」を含めて三つの表現パターンが存在します。

both A and B(AもBも両方とも)
either A or B(AかBのどちらか)
neither A nor B(AもBも両方とも~ない)

いずれも、重要な表現なのでまとめて覚えておくと役に立つでしょう。

「either」のコアは「どちらかひとつ」!

「either」には、形容詞をはじめ4つの用法がありました。

それぞれの用法で微妙に用いられ方が違うのは事実です。

しかし、基本となる部分(=コア)は、けっして変わりません。

それは、「2つのうちどちらかひとつ」という意味を表すところです。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 英語速攻攻略を目指す!「either」の使い方を現役英語講師がわかりやすく解説 – Study-Z
英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「either」の使い方を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では重要英単語「either」の使い方について解説する。

「either」の基本的な意味は「二つのうちのどちらか」ですが、を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「either」攻略へ向けた学習を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「either」の意味・用法とは?

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「either」は、大まかにいえば「二つのうちのどちらか」という意味の言葉です。細かく分類すれば、形容詞・代名詞・副詞・接続詞の4通りの用法があります。

そして、それぞれの用法や文の種類に応じて使われ方や意味が異なるのがポイントです。

これは一体どういうことなのか、もっと詳しく見ていくことにしましょう。

#1 形容詞としての「either」

形容詞としての「either」は名詞の直前に置かれ、二つの選択肢や二つの可能性について言及する際に用いられます。

この際、「二つのうちのどちらか一方」という意味を表すので、後に続く名詞は単数形となる点には注意が必要です。

また、否定文で用いられたときは「どちらの…も~ない」という意味を表すようになります。

では、早速例文で確認してみましょう。

You must choose either course.
どちらかのコースを選びなさい。

I don’t like either T-shirt.(= I like neither T-shirt.)
どちらのTシャツ気に入らないね。

There were tall buidings on either side of the street.
通りにはどちらの側に、背の高い建物が立っていた。

三つめの例文のように「either side」となったときは、「両側」と同じ意味になるので気をつけてください。

#2 代名詞としての「either」

続いて、代名詞としての「either」を見ていきます。

そもそも代名詞は、同じ言葉の繰り返しを避けるために用いられる言葉です。

したがって、「either」が具体的に何を指しているかは、それ以前の文を探せばきっと見つかることでしょう。

では、こちらも例文で確認してみましょう。

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