この記事では英文法の重要単元「分詞」の使い方について解説する。

分詞は現在分詞と過去分詞の二種類がありますが、その訳し方の違いや扱う上での注意点を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「分詞」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「分詞」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

「分詞」とは、動詞の変化形のひとつで形容詞の性質をあわせもったものです。具体的には、現在分詞(~ing)過去分詞(~ed)の二つがこれに当てはまります。

分詞の用法は、「be動詞」や「have(has)」と組み合わせたり、前後から名詞を修飾したりと実にさまざまです。

現在分詞には、「~している」「~させるような」という意味があります。一方の過去分詞は、「~される」「~してしまった」などと訳すのが一般的です。

#1 「be動詞」と組み合わせて使う用法

「現在分詞」は「be動詞」と組み合わせることで、「進行形」を作ることができます。この場合、「~している(ところだ)」と訳すのが一般的です。

一方、「be動詞」+「過去分詞」の組み合わせは「受動態(受け身)」と呼ばれ、「~される(されている)」と訳します。

では、さっそく例文でそれぞれの用法を確認してみましょう。

We are watching a soccer game on TV now.【現在進行形】
我々は、今テレビでサッカーの試合を観戦しています

The novel was written by Soseki in Meiji era.【受動態】
その小説は、明治時代に漱石によって書かれた

#2 have(has)と組み合わせて使う用法

「have(has)」と「過去分詞」を組み合わせることで「現在完了形」を表すことができます。

主な意味・用法は「継続(ずっと~している)」「経験(~したことがる)」「完了・結果(~したところだ/してしまった)」の三つです。

I have lived in Japan for ten years.【継続】
私は、10年間日本に住み続けている

Have you ever visited Kyoto?【経験】
あなたは、京都を訪れたことがありますか

She has already finished her homework.【完了・結果】
彼女は、すでに宿題を終えてしまった

\次のページで「動詞の補語になる用法」を解説!/

#3 動詞の補語になる用法

現在分詞と過去分詞は、SVCやSVOCの補語(C)になることができます。

これらのうち「be動詞」と組み合わせる用法は先ほど確認しましたが、分詞は一般動詞の補語としてはたらくことも可能です。

では、早速例文で確認してみましょう。

She looked surprised to hear the news.【SVC】
彼女は、その知らせを聞いて驚いた表情だった。

The game made us very excited.【SVOC】
その試合は、我々を大変興奮させた。

#4 名詞を修飾する用法

「分詞」は、形容詞と同様に名詞を修飾することができます。その際に気をつけておきたいのが、分詞を置く「位置」についてです。

分詞が単独で修飾する場合は、「分詞+名詞」の語順で特に問題はありません。しかし、分詞を含む二語以上で修飾する場合は「名詞+分詞+○○」の語順になります。

それでは、その辺りを例文で確認しておきましょうか。

Look at that singing girl.【分詞1語】
あの歌っている少女をごらんなさい。

These are letters written by my brother【2語以上】.
これらは、私の兄によって書かれた手紙だ。

#5 分詞構文を形づくる用法

最後に紹介するのが、「分詞構文」についてです。「分詞構文」とは「接続詞+S+V」を簡略化したもので、かならず現在分詞(~ing)で始まります。

しかし、中には過去分詞で始まるものがあるのも事実です。この場合は、文頭に「being」が省略されているのだと考えると理解がスムーズにいきます。

訳し方はそれぞれのつながり方に応じて、「~するとき」「~なので」などさまざまです。

\次のページで「締め文の見出しを設定してください。」を解説!/

Seeing me, he ran away at once.【時】
私を見ると、彼は一目散に逃げ出した。

Printed in haste, the book has many misprints.【原因】
慌てて印刷されたので、その本には誤植が多い。

締め文の見出しを設定してください。

「分詞」は基本的には「形容詞」と同じだと考えると理解がしやすいです。

もちろん、本家形容詞にはhave(has)と組み合わせる用法などありません。

ですが、「be動詞」と組み合わせたり名詞を修飾したりする点はそっくりです。

これに「分詞構文」の理解が加われば、「分詞」は攻略したも同然だといえます。

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英語速攻攻略を目指す!「分詞」の使い方を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要単元「分詞」の使い方について解説する。

分詞は現在分詞と過去分詞の二種類がありますが、その訳し方の違いや扱う上での注意点を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「分詞」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「分詞」の意味・用法とは?

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「分詞」とは、動詞の変化形のひとつで形容詞の性質をあわせもったものです。具体的には、現在分詞(~ing)過去分詞(~ed)の二つがこれに当てはまります。

分詞の用法は、「be動詞」や「have(has)」と組み合わせたり、前後から名詞を修飾したりと実にさまざまです。

現在分詞には、「~している」「~させるような」という意味があります。一方の過去分詞は、「~される」「~してしまった」などと訳すのが一般的です。

#1 「be動詞」と組み合わせて使う用法

「現在分詞」は「be動詞」と組み合わせることで、「進行形」を作ることができます。この場合、「~している(ところだ)」と訳すのが一般的です。

一方、「be動詞」+「過去分詞」の組み合わせは「受動態(受け身)」と呼ばれ、「~される(されている)」と訳します。

では、さっそく例文でそれぞれの用法を確認してみましょう。

We are watching a soccer game on TV now.【現在進行形】
我々は、今テレビでサッカーの試合を観戦しています

The novel was written by Soseki in Meiji era.【受動態】
その小説は、明治時代に漱石によって書かれた

#2 have(has)と組み合わせて使う用法

「have(has)」と「過去分詞」を組み合わせることで「現在完了形」を表すことができます。

主な意味・用法は「継続(ずっと~している)」「経験(~したことがる)」「完了・結果(~したところだ/してしまった)」の三つです。

I have lived in Japan for ten years.【継続】
私は、10年間日本に住み続けている

Have you ever visited Kyoto?【経験】
あなたは、京都を訪れたことがありますか

She has already finished her homework.【完了・結果】
彼女は、すでに宿題を終えてしまった

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