「廃熱利用」ってどういうこと?様々な「廃熱利用」を理系学生ライターが5分でわかりやすく解説
廃熱利用の可能性
ここまで、廃熱利用の様々な事例について、紹介してきました。このような方法を利用することで、エネルギー利用の無駄が小さくなり、省エネルギー化に成功した例は数多くありますよ。しかしながら、日本国内で考えた場合でも、まだまだ利用できる廃熱は大量に存在します。
これらの廃熱をすべて利用することができれば、さらなる省エネルギーが実現できますよね。特に、家庭用の給湯器、自動車の排ガスからの廃熱を利用するという方法はほとんど普及していません。これらの部門を支える部品、装置などが高価であることが原因です。技術開発、研究などを通して、より安価な材料の発見することが重要だといえるでしょう。
低熱源利用も可能?
この記事では、主に高温の廃熱を利用する方法を中心に説明をしてきましたが、少し低熱源の利用についても考えていましょう。例えば、雪や冷たい雪解け水などは、低熱源として冷房や冷却などの用途に使用することができますよね。
日本国内でも降雪の多い地域では、冬に降った雪を倉庫などに保管しておき、夏に解け残った雪を冷房目的で使用するという事例があるようですよ。また、アウトドアなどの際、野菜や果物を川の水で冷やすことも原始的ではありますが立派な低熱源利用にあたります。
廃熱利用について考察する際の注意は?
廃熱利用は、省エネルギー化を実現する技術の一つであることがわかりましたね。ここで、廃熱利用について考察する際に、注意すべきことを説明します。それは、廃熱はあくまでも副次的に発生するエネルギーだということです。
ゴミの焼却炉を例にとって考えてみましょう。ゴミを焼却する第一の目的は、廃棄物を燃やして体積を小さくすることにあります。廃熱を多く得るために、ゴミを大量に燃やすという考え方は、本末転倒です。これでは、省エネルギーどころか、資源の無駄遣いになってしまいます。つまり。廃熱利用は常に脇役である必要があるのですね。
したがって、廃熱利用を積極的に導入すべき場所は「生活やサービスを支えるために必要不可欠であるが、絶対に廃熱が発生してしまう所」なのです。このような点を考慮して、有効な廃熱利用を拡大することが重要ですよ。
廃熱利用は省エネルギー実現の鍵
私たち人類にとって、省エネルギーの実現は大きな課題です。省エネルギー化において、重要なアプローチの一つが変換効率を向上させることですよね。廃熱利用をすることで、高い変換効率を実現できた事例は数多くあります。
そして、身近なところでも、まだまだ廃熱利用の余地があるのです。お風呂の残り湯さえも廃熱の一つですよね。このように活用されていない廃熱を利用する方法を模索することが、省エネルギー実現への第一歩となります。