「廃熱利用」ってどういうこと?様々な「廃熱利用」を理系学生ライターが5分でわかりやすく解説
地域暖房に使う
次に紹介するのは、地域暖房です。地域暖房というのは、火力発電所、ゴミの焼却炉、工場などで捨てることになった廃熱を、電気やガスと同じように街で使用するというものですね。このような方法をコージェネレーションシステムとも呼びます。
地域暖房を採用してる地域は多く存在し、廃熱を商業施設やオフィスの暖房に利用したり、家庭で給湯目的で使用していますよ。また、ゴミの焼却炉で発生した熱で、水を温めることで、温水プールを営業している市町村も存在するようです。
燃料電池を加熱する
燃料電池には、様々な種類があり、その中には高温条件でのみ動作するものがいくつか存在します。固体酸化物型燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)などが該当していますよ。この種類の燃料電池は、高温で動作するので触媒の役割をする白金が必要としません。白金は希少価値の高い金属で、非常に高価ですよ。
それらの加熱を、火力発電所やゴミの焼却炉、工場からの廃熱によって行うのです。燃料電池は、水素と酸素が結合して水に変化するときに、放出されるエネルギーを電気エネルギーに変換する装置ですね。燃料電池から排出されるの水だけですので、大気汚染などの心配もありません。
熱電変換素子で電気に変換する
最後に、熱電変換素子について紹介します。熱電変換素子は、熱エネルギーを直接的に電気エネルギーに変換する装置ですよ。熱電変換素子の特徴は、可動部がなくメンテナンスが容易なこと、動作音がほとんど聞こえない、小型軽量化が可能といった点ですね。
このような特徴を活かして、自動車に搭載することで、排ガスに含まれる熱を電気に変換して車内で使うということが可能です。ただし、現在は熱電変換素子を製造する際のコストが非常に高いので、本格的な実用化には至っていません。
熱電変換素子の製造コストが高くなってしまうのは、ビスマス、テルルなどの金属を材料として用いるからです。コスト低減のために、代替材料の研究が進められています。
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