

この言葉の代表的な英訳は「surely」だが、この言葉の幅広い意味やニュアンスを理解すると、英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。
10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んだ。一緒に「まさに」の英訳や使い方を見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマトススム
10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。
「まさに」の意味と使い方は?
それでは、「まさに」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。
「まさに」の意味
「まさに」は、細かく見ていくと5つもの意味に分かれるので、その違いをよく見ておく必要がありますよ。「まさに」には、次のような意味があります。
1.ある事柄が成り立つことが動かしがたいさま。疑いもなく。確実に。
2. 一つの事物をそれ以外にはないものとして特に取りたてるさま。ちょうど。ぴったり。
3.(多く「将に」と書く)もう少しのところで物事が起こるさま。ちょうど今。
4.(多く「当に」と書く。「まさに…べし」の形で)ある事柄が成立することが強く望まれているさま。当然。
5.(反語表現に用いられて)ある事柄が成立するはずのないことを強調する気持ちを表す。どうして…しようか。
出典:大辞林 第三版(三省堂)
「まさに」の使い方・例文
次に「まさに」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.この証拠から、まさにそれが事実であるとわかった。
2.彼の振る舞いは、まさに迷惑行為でしかない。
3.彼が手掛けた新商品がまさに実現しようとしている。
4.悪質商法に対して、消費者こそがまさに守られるべきである。
5.この理不尽な命令に、まさに従うべきだろうか(いや従うべきではない)。
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