この記事では英文法の重要項目「whose」の使い方について解説する。

「whose」は疑問詞や関係詞として用いられるが、その違いや取扱い上の注意点を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「whose」の使い方を速攻で攻略していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「whose」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

「whose」には大きく分けて2つの用法があります。それは、「疑問詞」としてのものと「関係詞」としてのものです。

疑問詞の場合は「疑問代名詞」の所有格としてはたらきます。そして、もうひとつが「関係代名詞」の所有格としてのはたらきです。

いずれも、「所有」というのが共通点でもあり、キーワードでもあります。では、それぞれについて詳しくみていくことにしましょう。

疑問代名詞「whose」・その1

疑問代名詞には、主格・所有格・目的格の3種類があります。このうち「whose」は所有格として、所有者をたずねるのが主なはたらきです。

代表的な訳し方は「だれの~」で、直後に名詞をともなって用いられます。では、次の例題をいっしょに解いてみましょうか。

例題:下線部が答えの中心となるような疑問文を完成させなさい。

  This is Ken's eraser.
  これは、ケンの消しゴムです。

→  Whose bike is that?
  これは、だれの消しゴムですか。

上の例題では「Ken's」にしか下線が引かれていません。しかし、出来上がった疑問文の先頭には「Whose」の後に「eraser」も続いています。

これは、書きかえる前の文で「Ken's」の後に「eraser」が続いているからです。

このように、所有格はいかなる場合でも後ろに名詞をともなうことに気をつけてください。

疑問代名詞「whose」・その2

疑問代名詞「whose」のもうひとつの用法が、後ろに名詞をともなわずに単独で用いるものです。

これはいったいどういうことなのか、次の例題を先ほどの例題とよく見比べてみてください。

\次のページで「関係代名詞「whose」」を解説!/

例題:下線部が答えの中心となるような疑問文を完成させなさい。

  This eraser is Ken's.
  この消しゴムは、ケンのものです。

→  Whose is this eraser?
  この消しゴムは、だれのものですか。

先ほどの例題とは違い、こちらは文頭の「Whose」は「eraser」をともなってはいません。

これは、書きかえる前の文でも「Ken's」は「eraser」をともなってはいなかったからです。

「eraser」をともなっていなかったのには、同じ名詞の繰り返しを避ける目的があります。

所有格は、その名が示すとおり主に持ち主を表すときに用います。しかし、所有格の意味・用法はただそれだけにとどまりません。

その他にも製作者を表したり、動作の主体を表したりもできます。また、「Japan's」のように無生物の所有格があるのも特徴です。

このように「所有格」といっても実にさまざまな用法があります。疑問詞や関係詞の所有格も、そんな「さまざまな」ものの一部です。

少しでも興味を引く点があれば積極的に辞書を引いてみましょう。新たなる発見は、次へのモチベーションとして機能してくれます。

関係代名詞「whose」

「whose」には、関係代名詞の所有格としての用法もあります。主格には先行詞によって「who」と「which」の使い分けがありましたが、所有格にはそれがありません。

例題:次の二文を関係詞を用いて一文に書きかえなさい。

  I know a girl.
Her friend is a music teacher.

→ I know a girl whose friend is a music teacher.
  私は、友達が音楽の先生をしている少女を知っている。

この例題は、代名詞の所有格「her」を関係代名詞の所有格「whose」に置き換えるだけなので、さほど難しくはないでしょう。

では、もう一問。次の例題はどうでしょうか。

例題:次の二文を関係詞を用いて一文に書きかえなさい。

  She is a woman.
+ I don't know her name.

→ She is a woman whose name I don't know.
  彼女は、私が名前を知らない女性だ。

こちらは、「her」を「whose」に置き換えて文頭に出すだけではうまくいきません。

後ろに続いていた「name」もいっしょに文頭に移動させる必要があります。

これは、所有格はかならず名詞をともなうことと深い関連があるといえるでしょう。

「whose」は「所有」を表す!

「whose」には、疑問詞としての顔と関係詞としての顔があります。一見すると似たような「顔」も、表す意味内容は同じではありません。

しかし、どちらもルーツは「Ken's」や「his」のような所有格です。二つの「whose」を攻略するには、大元となる所有格の理解が求められます。

例文を繰り返し勉強するなどして、ぜひ「whose」の苦手意識を払ってください。その際には、多少面倒でも実際に発音したり日本語訳をつけていったりすることも効果的です。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語速攻攻略を目指す!「whose」の使い方を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要項目「whose」の使い方について解説する。

「whose」は疑問詞や関係詞として用いられるが、その違いや取扱い上の注意点を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「whose」の使い方を速攻で攻略していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「whose」の意味・用法とは?

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「whose」には大きく分けて2つの用法があります。それは、「疑問詞」としてのものと「関係詞」としてのものです。

疑問詞の場合は「疑問代名詞」の所有格としてはたらきます。そして、もうひとつが「関係代名詞」の所有格としてのはたらきです。

いずれも、「所有」というのが共通点でもあり、キーワードでもあります。では、それぞれについて詳しくみていくことにしましょう。

疑問代名詞「whose」・その1

疑問代名詞には、主格・所有格・目的格の3種類があります。このうち「whose」は所有格として、所有者をたずねるのが主なはたらきです。

代表的な訳し方は「だれの~」で、直後に名詞をともなって用いられます。では、次の例題をいっしょに解いてみましょうか。

例題:下線部が答えの中心となるような疑問文を完成させなさい。

  This is Ken’s eraser.
  これは、ケンの消しゴムです。

→  Whose bike is that?
  これは、だれの消しゴムですか。

上の例題では「Ken’s」にしか下線が引かれていません。しかし、出来上がった疑問文の先頭には「Whose」の後に「eraser」も続いています。

これは、書きかえる前の文で「Ken’s」の後に「eraser」が続いているからです。

このように、所有格はいかなる場合でも後ろに名詞をともなうことに気をつけてください。

疑問代名詞「whose」・その2

疑問代名詞「whose」のもうひとつの用法が、後ろに名詞をともなわずに単独で用いるものです。

これはいったいどういうことなのか、次の例題を先ほどの例題とよく見比べてみてください。

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