日本史歴史縄文時代

日本の歴史はここから始まる「縄文時代」を元塾講師が分かりやすく5分で解説

深鉢形土器、浅鉢形土器、有孔鍔付土器

縄文時代の人々が作り出した土器、すなわち縄文土器には文字どおり縄の文様が入っている特徴があります。縄文時代の土器には縄を巻き付ける、もしくは縄を転がすなどしてつけられた文様があり、それが縄文土器と名付けられた由来です。最も、縄文土器の装飾はそれだけではありません。

時代が進むと共に縄だけでなく動物の骨や貝殻を装飾として使用したものもありますし、凹凸のついた形状のものもあり、種類を挙げると次のものが存在します。まず粗製深鉢形や精製深鉢形など、深鉢形(ふかばちがた)と呼ばれる土器は主に食べ物を煮る目的で使われていたそうです。

高さのなさが特徴の浅鉢形土器は食べ物の盛り付けや貯蔵が目的、ポツポツと列状にあけられた小さな穴が特徴の有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)は酒造が目的とされていますね。ただし、有孔鍔付土器については実際のところ不明になっていて、酒造が目的というのはあくまで有力な一説としての位置付けです。

注口土器、火焔型土器

さらに縄文土器の種類を挙げていくと、やかんそっくりな注ぎ口が特徴の注口土器(ちゅうこうどき)は液体を注ぐのが目的。そして、土器の縁となる箇所に炎が燃えているような派手な装飾が特徴の火焔型土器(かえんがたどき)は、儀式に使われていたとされています。

このように種類や形状が様々な縄文土器ですが、共通しているのが縄の文様であり、いずれの土器もよく見ると縄の文様が施されているのです。さてここで一つ注意点を挙げると、「土器=縄文時代」と覚えてしまうのは少々軽率で、なぜなら後の弥生時代にも土器が使用されています

そこで、土器を見てそれが縄文土器なのか弥生土器なのかを判断する力が求められますが、これは簡単。縄文土器は文字とおり縄の文様という分かりやすい特徴がありますし、またデザインのイメージで比較すれば縄文土器は個性的かつ派手、弥生土器は質素かつシンプルなのが特徴です。

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縄文土器にはこれらの種類があるので、それぞれの名称と用途を把握しておけば完璧だな。また、忘れてはならないのが弥生土器との比較だ。縄文土器は縄の文様がある特徴があり、それが弥生土器との違いとなっているぞ。

縄文時代の人々の暮らしと文化

image by PIXTA / 26340318

石器を使った道具の発明

では次に、縄文時代の人々の暮らしを解説していきましょう。まず土器の登場が目立つ縄文時代ですが、この時代で発明されたものとして土器以外に弓矢も挙げられ、土器と弓矢は縄文時代の二大発明と呼ばれています。狩りが欠かせない縄文時代において、より安全に獲物を仕留めるために弓矢が発明されたのでしょう。

矢の先には、石を材料にして作られた石器をつけるなどの工夫もなされています。また、石器に関して言えば自然の狩りの目的に対応した様々な種類のものが発明されました。例えば木を切り倒すために石斧、動物の肉を削るためにナイフ、木の実をすり潰すためにすり石などが作られています。

現在でこそ完成された道具がありますが、縄文時代ではそれもなく自分達で作る必要がありました。その点、縄文時代の人々は身近にあるものから上手に道具を作っていて、木を使って舟を漕ぐためのオールを作ることもあれば、動物の骨を使って魚を釣るための釣り針、装飾のためのアクセサリーまで作っていたのです。

村の始まりに伴って誕生した竪穴住居

縄文時代以前の旧石器時代では、村という文化はなく人々は常に移動する生活を送っていました。ですからテントのような簡易的な住居はあったものの、獲物を追いかけるために同じ場所には留まっていなかったのです。そんな人々に暮らしに変化が起こったのも縄文時代、長期間同じ場所で人々が集まって暮らすという村の始まりが見られるようになりました。

そうなると必要になるのが安定した住居であり、そこで誕生したのが竪穴住居です。地面を掘ってそこに柱をたてて屋根を被せた半地下式の構造の家で、これは縄文時代のキーワードになっているほど有名な建物でしょう。最も、村に建てられたのは竪穴住居だけではありません。

同じ建物にしても、中には太い柱を使った大きな建物も見られるようになっていき、さらに村に住み人々が集まるための広場や亡くなった人を埋葬するためのお墓。それ以外にも食べものの残りを捨てる貝塚ストーンサークルとも呼ばれる多くの石を大きな円形に並べた環状列石などもありました。

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shintomoyui0311