英語速攻攻略を目指す!「従属接続詞」を現役英語講師がわかりやすく解説
従属接続詞は「節と節を主従の関係で結ぶ接続詞」ですが、その種類や扱う上での注意点を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。
国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ、準備ができたら「従属接続詞」の勉強を始めようか。
ライター/すけろく
現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「従属接続詞」とは?
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そもそも接続詞は、等位接続詞と従属接続詞の二つに大別されます。このうち、節と節とを「主従の関係」で結ぶ言葉が、従属接続詞です。
ここでいう「主従の関係」とは、従属節が主節の一部として機能する関係をいいます。たとえば、従属節が主節の主語や修飾語になる場合などです。
また、従属節はさらに名詞節を導くものと副詞節を導くものとに分かれていきます。それでは、それぞれについてさらに詳しく見ていきましょう。
名詞節を導く従属接続詞
名詞節を導く従属接続詞の代表格は、「that」です。主に「~こと」と訳され、「that」が導く節は主節の主語・補語・目的語として機能します。
特に「I think that ~」や「I hope that ~」のように目的語としてはたらくケースが多いのが特徴です。この場合、口語で「that」は省略されやすいことも押さえておきましょう。
その他にも、「~かどうか」の意味を表す「if」や「whether」が名詞節を導くものとして挙げられます。
特に「if」は副詞節を導くタイプや仮定法での用法もありますので、最大限の注意を払ってください。
それでは、いくつかの例文で確認してみましょう。
It is said that the meeting will be canceled.【主語】
ミーティングは中止になるというはなしだ。
The trouble is that he has not shown up yet.【補語】
困ったことに、彼はまだ姿を現わしていないんだ。
I don’t know if Alice will understand me.【目的語】
アリスが、僕の言うことを理解してくれるかどうかは分からない。
副詞節を導く従属接続詞・その1
副詞節を導く従属接続詞には、実にさまざまな種類があります。その中でも、はじめに押さえておきたいのが時・理由・条件を表すものです。
具体的には、以下の単語が挙げられます。
・「時」…when(~とき), before(~前に), after(~後で), while(~間), till[=until](~まで), as(~しながら)
・「理由」…because(~だから、なので), since(~だから、なので), as(~だから、なので)
・「条件」…if(もし~ならば), unless(~でないかぎりは)
また、これらが導く副詞節の中では、未来のことでも現在形で表すことをけっして忘れてはいけません。これは、各種試験でも超頻出事項です。
それでは、例文を確認してみましょう。
While I was taking a walk, I saw a woman eating an orange.【時】
散歩をしている最中に、オレンジを食べている女性を見かけたよ。
She went to bed early as she was very tired.【理由】
彼女はとても疲れていたので、早く床に就いた。
I will go shopping if it is sunny tomorrow.【条件】
もし明日晴れたら、買い物に出かけますよ。
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