
「アセトン」ってどんな物質?沸点や性質・使い方も元家庭教師が簡単にわかりやすく解説!
アセトンはケトン類

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最後にケトンについてご紹介します。分子内にカルボニル基を持つものをカルボニル化合物と言うのです。カルボニル基とは上の図の黄色い四角の中のように、1つの炭素原子が持つ4つの不対電子のうち2つが酸素と二重結合を作り、2つの不対電子が残った状態となっています。
このとき、カルボニル基のR1にHが入るものをアルデヒド、R1、R2の両方に炭化水素が入るものをケトンと言うのです。アセトンはR1とR2の両方にメチル基が入った化合物になります。
アセトンは化学実験の強い味方
覚えることも理解することも多い有機化学。大変な分野ですが、化学実験をするうえで物質の性質を理解することはとても大事です。アセトンは溶媒としても実験器具の洗浄用としても実験に欠かせない物質ながら引火しやすく取り扱いには注意が必要。しっかりとその性質を覚えてください。沸点などを理解するのに極性の概念は必要不可欠です。これを機に覚えてくださいね。