日本史昭和歴史

太平洋戦争にもつながった「日中戦争」について元塾講師が分かりやすく5分でわかりやすく解説

日中戦争の結末とその後

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さらなる戦争を起こす日本

日本に対する全面禁輸を開始したアメリカに対して、日本は戦争を決意します。1941年、日本軍がハワイの真珠湾を攻撃したのをきっかけに太平洋戦争が勃発、日本はアメリカを含めたイギリスなどの連合国を相手に全面戦争することになったのです。

日中戦争の決着が未だ着かない状態での日本のこうした決断はまさに自滅行為。日中戦争を継続しつつも全方面で戦争するだけの余裕などあるはずもなく、開戦当初は優勢になるもののミッドウェー海戦にて無残に敗北、アメリカの激しい攻撃に耐えられず劣勢に立たされてしまいます。

一方の日中戦争も依然進展はなく、二つの戦争を同時に起こしたことでどちらの戦争も不利な状況となってしまったのです。やがて日本と戦争中のアメリカ・イギリス・中国は「全日本の無条件敗北」としたポツダム宣言を出しますが、日本は未だそれを受託しようとしませんでした。

中華人民共和国の成立

降伏を認めない日本に対してアメリカは容赦ない攻撃を仕掛け、それが誰もが知る広島と長崎への原子爆弾投下です。さらにソ連からも宣戦布告された日本はとうとう降伏するしかないと認め、1945年の8月15日にポツダム宣言を受託したのでした。

つまり、日中戦争と太平洋戦争は同時に終戦となったのです。では、日本に勝利した中国はその後どうなったのでしょうか。中国大陸から撤退した日本軍、中国では日中戦争勝利のために国民党と中国共産党が団結しましたが、2つの党は再び対立するようになってしまいます。

この争いは日中戦争以前は国民党が有利に思われましたが、再び起こる国共内戦で勝利したのは中国共産党でした。敗北した国民党は1949年に台湾へと移転することになり、中国大陸では中国共産党による国家・中華人民共和国が成立して、現在の中国に至るのです。

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アメリカの全面禁輸の措置に対して日本は宣戦布告、日中戦争を継続しつつ太平洋戦争まで引き起こした。2つの戦争の同時展開など当然不可能で案の定日本は敗北。また、中国では日中戦争後の国共内戦によって中華人民共和国が成立した。

戦況が一変する戦争の後半が重要!

日中戦争を覚えるポイントは、戦争の後半に注目することです。今回の解説から分かるとおり、日中戦争のさなかに太平洋戦争まで起こした日本はどちらの戦争にも敗北しています。

しかし開戦直後は日本が優勢であり、この戦況が大きく変化したのが中国が他国から支援を受けた後半あたりです。前半はグダグダな部分も多く、そのため戦況が大きく変わる後半に的を絞って覚えると良いでしょう。

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