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古顎類のほうが原始的なグループであり、進化した形質を持つ鳥は新顎類に含まれています。それぞれのグループにどんな鳥が含まれるのかを見ていきましょう。
古顎類
現生の鳥類のうちわずか50種前後がこの古顎類です。地上を走り回る鳥としてよく知られたダチョウや、ニュージーランドのキーウィ、オーストラリアのエミューなどがふくまれています。飛ぶことができない鳥が目立ちますね。

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他には、南米に生息するレア、インドネシアなどに生息するヒクイドリなども属していますが、これらの鳥も飛べません。飛ばずに走る鳥が多いことから、古顎類の仲間を走鳥類とよぶこともあるようです。ただし、南北アメリカ大陸に生息するシギダチョウという鳥の仲間は、古顎類に含まれていますが、短距離の飛行が可能といわれています。
新顎類
現生鳥類のほとんどの種がこの新顎類にふくまれています。私たちが普段目にする鳥はほぼすべて新顎類といってもよいでしょう。

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新顎類のなかでも比較的原始的な形質を持つと考えられているのが、キジの仲間(キジ目)とカモの仲間(カモ目)です。これらをまとめてキジカモ類とよぶこともあります。
日本の国鳥・キジの含まれているキジ目キジ科は、とくに身近な鳥類を含んだ分類群。ニワトリやウズラ、クジャク、シチメンチョウなどはみんなキジ科の仲間です。カモ目にはカモ以外にも、ハクチョウやオシドリ、ガンなどがいます。ちなみに、アヒルはマガモを家畜化したものです。
キジカモ類以外の新顎類は、まとめてNeoavesという名前でまとめられています。鳥の中でもとくに進化したグループです。ちなみに、Neoは「新しい」、avesは「鳥類」という意味。
Neoavesには30以上の目が含まれており、すべてを紹介することは困難です。身近な種や、特筆すべき種を含んだグループをピックアップしてみてみましょう。
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