【英語】1分でわかる!「make oneself heard」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語
端的に言えばこの熟語の意味は「自分の声が聞こえるようにする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「make oneself heard」の意味や例文を見ていきます。
ライター/white_sugar
元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。
熟語「make oneself heard」の意味は?
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「make oneself heard」は第5文型(SVOC:OをCにさせる)を使っています。よって「自分自身を聞いてもらえる状態にする」という意味になりますよ。
ちなみにこのmakeは使役動詞ですが、目的語の次は原形ではなく過去分詞になっていますね。これは目的語であるoneselfが聞くという能動的な動作をするわけではなく、聞かれる、聞いてもらうという受け身になるからです。
と、中学生向けには説明しますが、本当はこの再帰代名詞は「その人自身」ではなくて「その人の言うこと」という意味。めんどくさいな~と思ったら流してしまっていいですよ。
意味その1 「自分の声を届かせる、聞こえるようにする」
もともとの意味に近い訳ですね。文脈次第では例文2のような意訳にすると違和感の少ない日本語になります。
正直、日本語ではあまりこういう言い方をしないので、ちょっと訳出が難しいと感じるのは否めません。
例文3のように否定にすると「~の声は聞こえない」と比較的容易に訳せるんですけどね。
1. Nancy couldn’t make herself heard because of the noise, so his father didn’t notice her.
騒音のせいでナンシーの声が届かなかったので、彼女の父親は娘に気付かなかった。
2. The best way to make yourself heard is to belt out from the stomach.
自分の声を通すための最善の方法は(よく通る声をだす最善の方法は)、お腹から声を出すことだ。
3. I suppose I couldn’t make myself heard.
どうやら私の声は聞こえなかったようだ。
意味その2 「意見/主張を聞いてもらう」
「有権者の声」、「読者の声」。これはのどから出す本物の声ではなくて、意見や主張を指しますよね。
ですので再帰代名詞(oneself)の代わりにone’s voiceを使うことも可能です(例文3)。ダイレクトにvoiceを使っているのですが、いわゆる「声」を指すのではなく、「意見・主張」で使用している例文ばかりがヒットします。
1. He could make himself heard in trial.
裁判では彼の主張を聞いてもらうことができた。
2. You will never make yourself heard if you behave like that.
そんな振る舞いをしているとあなたの意見なんて誰も聞いてくれませんからね。
3. She managed to make her voice heard.
彼女は何とか言い分を聞いてもらった。
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