この記事では英語の熟語「(with) all things considered」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「全てを考慮に入れると」ですが、分詞構文や慣用句の問題として試験に出題されることの多いフレーズです。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「(with) all things considered」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

熟語「(with) all things considered」の意味は?

image by iStockphoto

「(with) all things considered」は、「全てを考慮に入れると」「あれこれ考えてみると」などという意味の熟語です。よく見かけるのは、「with」が省略されて、「All things considered」の形で文頭に置かれるパターン。

文法的には独立分詞構文というものになりますが、慣用表現としてそのまま覚えてしまうのがおすすめです

意味その1 「全てを考慮に入れると」

分詞構文というと、文法の時間に習った覚えのある人も多いのではないでしょうか?ここでは分詞構文の詳しい説明は省きますが、「(with) all things considered」は主語が残った独立分詞構文と呼ばれるものです。

「when」「if」などの接続詞と「be動詞」が省略されているので、元の形は「when all things are considered」と受動態の形になっています。「すべてのことが考慮されると」となるので、「総合的に見ると」などと意訳するといいでしょう。

All things considered, you should quit the job.
総合的に判断して、君は仕事をやめるべきだ。

All things considered, he is the best teacher in this school.
あらゆる点を考慮すると、彼はこの学校で一番の先生だ。

It is a real bargain, all things considered.
あれこれ考えてみると、それは本当にお買い得だ。

熟語「(with) all things considered」の言い換えや、似た表現は?

「(with) all things considered」を似たような表現に言い換えるには、「considering ~」や「all in all」などが用いられます。特に「considering ~」は「~」の部分に入る言葉によって、さまざまな意味になる便利なフレーズです。

「(with) all things considered」と一緒に「considering ~」もまとめて覚えておいてください

\次のページで「言い換え例:「considering ~」を使った言い換え」を解説!/

言い換え例:「considering ~」を使った言い換え

「considering ~」を使うと、言い換えることができます。「considering ~」は「(with) all things considered」と同じく分詞構文で「~を考慮すると」などという意味です。

「(with) all things considered」と同じ意味にするには、「considering all things」や「considering everything」という形にします。

Considering all things, we can say she is one of the most famous singers.
あらゆることを考慮すると、彼女はもっとも有名な歌手の一人であると言えます。

Considering all things, we'd better leave here now.
諸般の事情を考慮して、私たちは今ここを出た方がいい。

Considering everything, I think her speech was a success.
あらゆることを考慮して、彼女のスピーチは成功だったと思う。

言い換え例:「all in all」を使った言い換え

「all in all」も似たような意味を持つ熟語です。文頭に置かれることが多く、「全体としては」「だいたい」などという意味になります。

「全部」という意味の「all」が2回繰り返されていることからわかるように、「細かいことは抜きにして全体的に」というニュアンスです。

All in all, we enjoyed the trip to the UK.
全体的に見て、イギリス旅行は楽しかった。

All in all, everything has gone well.
あらゆる面から考えて、すべてうまく行った。

All in all, I am satisfied with the result.
全般的には、その結果に満足している。

熟語「(with) all things considered」を使いこなそう

この記事では熟語「(with) all things considered」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。テスト対策として分詞構文は必ず理解しておく必要はありますが、「(with) all things considered」は覚えておくべき熟語の一つとして考えてもいいでしょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「(with) all things considered」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「(with) all things considered」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「(with) all things considered」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「全てを考慮に入れると」ですが、分詞構文や慣用句の問題として試験に出題されることの多いフレーズです。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「(with) all things considered」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

熟語「(with) all things considered」の意味は?

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「(with) all things considered」は、「全てを考慮に入れると」「あれこれ考えてみると」などという意味の熟語です。よく見かけるのは、「with」が省略されて、「All things considered」の形で文頭に置かれるパターン。

文法的には独立分詞構文というものになりますが、慣用表現としてそのまま覚えてしまうのがおすすめです

意味その1 「全てを考慮に入れると」

分詞構文というと、文法の時間に習った覚えのある人も多いのではないでしょうか?ここでは分詞構文の詳しい説明は省きますが、「(with) all things considered」は主語が残った独立分詞構文と呼ばれるものです。

「when」「if」などの接続詞と「be動詞」が省略されているので、元の形は「when all things are considered」と受動態の形になっています。「すべてのことが考慮されると」となるので、「総合的に見ると」などと意訳するといいでしょう。

All things considered, you should quit the job.
総合的に判断して、君は仕事をやめるべきだ。

All things considered, he is the best teacher in this school.
あらゆる点を考慮すると、彼はこの学校で一番の先生だ。

It is a real bargain, all things considered.
あれこれ考えてみると、それは本当にお買い得だ。

熟語「(with) all things considered」の言い換えや、似た表現は?

「(with) all things considered」を似たような表現に言い換えるには、「considering ~」や「all in all」などが用いられます。特に「considering ~」は「~」の部分に入る言葉によって、さまざまな意味になる便利なフレーズです。

「(with) all things considered」と一緒に「considering ~」もまとめて覚えておいてください

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