感情動詞について、日本語では特に意識しないが、英語で表現するときに受動態になることに違和感を感じたことがある人もいるでしょう。これは、それぞれの考え方に違いがあるからです。ほかにも特徴があるので、ポイントをチェックしておく必要がある。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

受動態と感情動詞

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感情動詞は、受動態の形で表現されることがあります。日本語では受け身で感情表現をすることは少ないのですが、英語での感情動詞は受動態で使われるケースが多くなっていますよ。

受動態で表現する感情動詞

最初は、受動態で表現する感情動詞の説明です。日本語であれば「私は驚いた」と表現するのが普通ですが、英語では人を主語にすると「人 + be動詞 + surprised(人が驚かされる=驚く)」と受動態の形になります。日本語では感情は内面から湧いてくるとするのに対し、英語では外的要因によって感情が動かされるとしていると考えることができますね。

受動態で使われる感情動詞には、次のような表現があります。

be surprised at …(…に驚く)、be excited about …(…に興奮する)

be interested in …(…に興味がある)、be satisfied with …(…に満足している)

be pleased with …(…を気に入る)、be delighted at …(…に喜ぶ)

be disappointed at …(…に失望する)、be worried about …(…を心配する)

受動態で表現する感情動詞の使い方

続いて、受動態で表現する感情動詞の使い方です。受動態で表現する場合は、人を主語にした文で表します。しかし、英語では物事を主語にすることも少なくないので、「物事 + surprise + 人(物事が人を驚かす)」と能動態で表現することも可能です。

I was surprised at an email from my family.
私は家族からのメールに驚いた。(=驚かされた)

He is interested in culture of Australia.
彼はオーストラリアの文化に興味を持っている。(=興味を持たされている)

World Cup games excited us many times.
ワールドカップの試合は何度も私たちを興奮させた。

\次のページで「状態動詞と感情動詞」を解説!/

状態動詞と感情動詞

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感情動詞の中には、状態動詞に該当する動詞があります。動詞は動作動詞と状態動詞とに区別することがありますが、それぞれの意味合いや違いについて詳しく見ていきましょう。

状態動詞に分類される感情動詞

まずは、状態動詞に分類される感情動詞についての説明です。動詞は動作動詞と状態動詞とに分類することができます。

動作動詞は、run(走る)や eat(食べる)など意志を持っての行動を示す動詞で、一回で区切られて継続性はありません。状態動詞のほうは、know(知っている)や live(住む)など、ある状態が続いているようすを表す動詞のことです。

動作動詞に分類される感情動詞には、次のようなものがあります。

love(愛している)、like(好きである)

fear(恐れている)、hate(憎んでいる)

respect(尊敬している)など

状態動詞である感情動詞の使い方

次は、状態動詞である感情動詞の使い方についての説明です。基本的には、状態動詞はすでに継続の意味合いを持っているので、進行形にすることはありません。状態動詞であっても、意志を伴う場合や一時的な動作については進行形にすることがありますが、感情動詞にはあてはまりません。

I love your smile.
私はあなたの笑顔が大好きだ。

We respect the manager of our soccer club.
私たちは私たちのサッカークラブの監督を尊敬している。

He is wearing a business suit today.
(日頃はスーツを着ることがないのに)彼は今日スーツを着ている。
→感情動詞ではありませんが、進行形となる例

\次のページで「感情動詞の表現方法の基本は、受動態あり、進行形なし!」を解説!/

感情動詞の表現方法の基本は、受動態あり、進行形なし!

今回の記事では、感情動詞の特徴について解説しました。受動態を使う感情動詞については、日本語との感覚の違いを確認しておくといいですね。

状態動詞に該当する感情動詞については、感情動詞はもともと継続の意味があるため進行形にはできませんでした。その他に、感情は形容詞で表すことも多いので、形容詞もチェックすると表現に幅がでますよ。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】「感情動詞」を現役塾講師がわかりやすく解説!受動態で表現する理由を知っておこう – ページ 2 – Study-Z
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【英語】「感情動詞」を現役塾講師がわかりやすく解説!受動態で表現する理由を知っておこう

状態動詞と感情動詞

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感情動詞の中には、状態動詞に該当する動詞があります。動詞は動作動詞と状態動詞とに区別することがありますが、それぞれの意味合いや違いについて詳しく見ていきましょう。

状態動詞に分類される感情動詞

まずは、状態動詞に分類される感情動詞についての説明です。動詞は動作動詞と状態動詞とに分類することができます。

動作動詞は、run(走る)や eat(食べる)など意志を持っての行動を示す動詞で、一回で区切られて継続性はありません。状態動詞のほうは、know(知っている)や live(住む)など、ある状態が続いているようすを表す動詞のことです。

動作動詞に分類される感情動詞には、次のようなものがあります。

love(愛している)、like(好きである)

fear(恐れている)、hate(憎んでいる)

respect(尊敬している)など

状態動詞である感情動詞の使い方

次は、状態動詞である感情動詞の使い方についての説明です。基本的には、状態動詞はすでに継続の意味合いを持っているので、進行形にすることはありません。状態動詞であっても、意志を伴う場合や一時的な動作については進行形にすることがありますが、感情動詞にはあてはまりません。

I love your smile.
私はあなたの笑顔が大好きだ。

We respect the manager of our soccer club.
私たちは私たちのサッカークラブの監督を尊敬している。

He is wearing a business suit today.
(日頃はスーツを着ることがないのに)彼は今日スーツを着ている。
→感情動詞ではありませんが、進行形となる例

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