この記事では英語の熟語「seem to have (過去分詞)」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「したようだ」ですが、時制のズレについて理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「seem to have (過去分詞)」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

熟語「seem to have (過去分詞)」の意味は?

image by iStockphoto

「~のようだ」を意味する「seem to ~」。「He seems to be happy.」(彼は幸せそうだ)のように、「to」の後ろには動詞の原形が続きます。

しかし「to」の後ろに「have+過去分詞」、つまり現在完了形が続くパターンを見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

意味その1 「したようだ」

「seem to ~」は「~のようだ」という意味なのに対し、「seem to have (過去分詞)」は「~だったようだ」という意味になります。述語動詞「seem」より以前に起こったことを示すために用いるのが、「have+過去分詞」です。

Tom seems to be poor.

Tom seems to have been poor.

この2つの文のうち、一つ目は「to+動詞の原形」なので、「seems」と同じ時制。「トムは貧乏らしい」という意味になります。二つ目は「to have+過去分詞」なので「seems」より以前に起こったことを表し、意味は「トムは貧乏だったらしい」

つまり「to have+過去分詞」を用いると、述語動詞より一つ前の時を表すことができるというわけです。

My elder brother seems to have caught a cold.
私の兄は風邪を引いたらしい。

There seem to have been an police station in front of the park.
公園の前に警察署があったようです。

I seem to have lost my key.
私は鍵を失くしたようだ。

熟語「seem to have (過去分詞)」の言い換えや、似た表現は?

「seem to ~」は、「It seems that」を使うと言い換えることができます。基本の形は、「S seems to V」=「It seems that S+V」

また「appear to ~」も「seem to ~」の言い換えによく使われる熟語です。

では、述語動詞「seem」との時間のずれがある「seem to have (過去分詞)」の場合は、どのようになるのか見て行きましょう。

\次のページで「言い換え例:「It seems that」を使った言い換え」を解説!/

言い換え例:「It seems that」を使った言い換え

「It seems that」を使った言い換えは、文法問題などで出題されることも少なくありません。時制にズレがない場合は簡単ですが、「seem」より以前に起こったということを表す場合、「that」以下の動詞を過去形にします

つまり「S seems to have 過去分詞」=「It seems that S+動詞の過去形」になるというわけです。

It seems that he didn't understand the situation.
彼は状況を理解していなかったようだ。

It seems that she knew my name.
彼女は私の名前を知っていたようだ。

It seems that my brain was working very well.
頭があまりうまく働いていなかったらしい。

言い換え例:「appear to」を使った言い換え

「appear to ~」は「seem to ~」と同じような意味を持つ熟語です。使い方も同じで、「appear」より前に起こったことを表すには、「have+過去分詞」を用います。

He appears to have been busy.
彼は忙しかったらしい。

Jane appears to have known the fact.
ジェーンはその事実を知っていたようだ。

You appear to have enjoyed yourself.
楽しかったようですね。

熟語「seem to have (過去分詞)」を使いこなそう

この記事では熟語「seem to have (過去分詞)」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。一つの文で「過去のこと」と「今現在のこと」を一緒に表現するのは最初は難しく感じるかもしれませんね。しかしパターンが決まっているので、得点力アップのためにしっかり覚えましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「seem to have (過去分詞)」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「seem to have (過去分詞)」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「seem to have (過去分詞)」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「したようだ」ですが、時制のズレについて理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「seem to have (過去分詞)」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

熟語「seem to have (過去分詞)」の意味は?

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「~のようだ」を意味する「seem to ~」。「He seems to be happy.」(彼は幸せそうだ)のように、「to」の後ろには動詞の原形が続きます。

しかし「to」の後ろに「have+過去分詞」、つまり現在完了形が続くパターンを見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

意味その1 「したようだ」

「seem to ~」は「~のようだ」という意味なのに対し、「seem to have (過去分詞)」は「~だったようだ」という意味になります。述語動詞「seem」より以前に起こったことを示すために用いるのが、「have+過去分詞」です。

Tom seems to be poor.

Tom seems to have been poor.

この2つの文のうち、一つ目は「to+動詞の原形」なので、「seems」と同じ時制。「トムは貧乏らしい」という意味になります。二つ目は「to have+過去分詞」なので「seems」より以前に起こったことを表し、意味は「トムは貧乏だったらしい」

つまり「to have+過去分詞」を用いると、述語動詞より一つ前の時を表すことができるというわけです。

My elder brother seems to have caught a cold.
私の兄は風邪を引いたらしい。

There seem to have been an police station in front of the park.
公園の前に警察署があったようです。

I seem to have lost my key.
私は鍵を失くしたようだ。

熟語「seem to have (過去分詞)」の言い換えや、似た表現は?

「seem to ~」は、「It seems that」を使うと言い換えることができます。基本の形は、「S seems to V」=「It seems that S+V」

また「appear to ~」も「seem to ~」の言い換えによく使われる熟語です。

では、述語動詞「seem」との時間のずれがある「seem to have (過去分詞)」の場合は、どのようになるのか見て行きましょう。

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