助動詞 would は will の過去形だから、未来や意志の意味を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、would の用法は幅広く、依頼や過去の習慣、慣用表現などのほか、仮定法でもよく使われるぞ。さまざまな用法を知っておくと、表現が豊かになる。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

would の基本的な用法

image by iStockphoto

would について、中学校など比較的早い段階で学習した用法として、未来や意志、依頼などを見ていきましょう。独特の意味合いをもたせているケースもあるので、細かく確認していきます。

未来や意志

まずは、未来や意志の用法についての説明です。未来は、現在形・過去形などの時制の一つとして「…だろう」という意味で使います。意志は「…しよう」という意味で、主語の意志が含まれる文です。さらに、「どうしても…しようとする」と強い意志を表現することもあります。使い方は「主語 + would + 動詞の原形」です。

It will snow in Toyko tomorrow.(未来)
明日は東京で雪が降るだろう。

I will study hard towards the test this time.(意志)
私は今度のテストに向けて一生懸命勉強するつもりだ。

She wouldn't listen to my explanation.(強い意志)
彼女は私の説明を聞こうとしなかった。

依頼

次は、would の依頼の意味で使う表現です。もとは意志のニュアンスで「あなたは…するつもりはありますか」という意味で、そこから「…してくれませんか」や「…しませんか」という意味になっています。なお、will でも would でも使うことができますが、would のほうがより丁寧な表現です。

Would you tell me your name?
お名前を教えていただけますか。

Would you go on a date with me?
私とデートしてくれませんか。

Will you open the window?
窓を開けてくれませんか。

\次のページで「注意すべき would の用法」を解説!/

注意すべき would の用法

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後半は、注意すべき would の表現について説明します。過去の習慣を表したり、慣用表現など、独特の場面で使われる表現です。例文を交えて詳しく見ていきましょう。

過去の習慣

注意すべき would の一つめは、過去の習慣を表す表現です。以前の習慣を懐かしむようなニュアンスで「(よく)…したものだった」という意味で使います。頻度を表す副詞や過去を示す副詞などをあわせて使うことが多くなっていますよ。

I would often play tag here when I was a child.
私は子供の頃、よくここで鬼ごっこをしたものだ。

I would learn English words in my school days.
私は学生時代に英単語を覚えたものだ。

My father would teach me English grammar.
私の父は私に英文法を教えてくれたものだ。

慣用表現

注意すべき would の表現の二つめは、望んでいることを表す慣用表現です。「would like to + 動詞の原型」という形で「…したい」という意味になります。「want to + 動詞の原型」の丁寧な表現にあたりますが、「want to…」は疑問文ではあまり使いません。

なお、「want + 人 + to + 動詞の原型」とすると「人に…してもらいたい」という意味で使えるように、「would like + 人 + to + 動詞の原形」として「人に…してもらいたいのですが」という意味で使うことができます。

I would like to use this dictionary.
私のこの辞書を使いたいのですが。

Would you like to have a cup of coffee?
コーヒーを一杯いかがですか。

I would like you to teach Japanese.
私はあなたに日本語を教えてもらいたいのですが。 

\次のページで「would をマスターするには、過去の習慣と慣用表現をマスターしよう!」を解説!/

would をマスターするには、過去の習慣と慣用表現をマスターしよう!

今回の記事では、would の様々な表現について説明しました。will というと未来のイメージが強いのですが、本来は意志であることを知っておくといいですね。

注意すべき would では、過去の習慣を表す表現や慣用表現を見てきました。過去の習慣では、would は意志を含む表現なので、状態動詞など単なる事実を表す場合には使いません。

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" /> 【英語】would の使い方を現役塾講師が わかりやすく解説!未来や意志のほかの用法をマスターしよう – Study-Z
英語の勉強法

【英語】would の使い方を現役塾講師が わかりやすく解説!未来や意志のほかの用法をマスターしよう

助動詞 would は will の過去形だから、未来や意志の意味を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、would の用法は幅広く、依頼や過去の習慣、慣用表現などのほか、仮定法でもよく使われるぞ。さまざまな用法を知っておくと、表現が豊かになる。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

would の基本的な用法

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would について、中学校など比較的早い段階で学習した用法として、未来や意志、依頼などを見ていきましょう。独特の意味合いをもたせているケースもあるので、細かく確認していきます。

未来や意志

まずは、未来や意志の用法についての説明です。未来は、現在形・過去形などの時制の一つとして「…だろう」という意味で使います。意志は「…しよう」という意味で、主語の意志が含まれる文です。さらに、「どうしても…しようとする」と強い意志を表現することもあります。使い方は「主語 + would + 動詞の原形」です。

It will snow in Toyko tomorrow.(未来)
明日は東京で雪が降るだろう。

I will study hard towards the test this time.(意志)
私は今度のテストに向けて一生懸命勉強するつもりだ。

She wouldn’t listen to my explanation.(強い意志)
彼女は私の説明を聞こうとしなかった。

依頼

次は、would の依頼の意味で使う表現です。もとは意志のニュアンスで「あなたは…するつもりはありますか」という意味で、そこから「…してくれませんか」や「…しませんか」という意味になっています。なお、will でも would でも使うことができますが、would のほうがより丁寧な表現です。

Would you tell me your name?
お名前を教えていただけますか。

Would you go on a date with me?
私とデートしてくれませんか。

Will you open the window?
窓を開けてくれませんか。

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