
英語速攻攻略を目指す!「状態動詞」を現役英語講師がわかりやすく解説
状態動詞は「動作」ではなく「状態」を表す動詞ですが、その典型例や扱う上での注意点さえ覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。
国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「状態動詞」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく
現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく
「状態動詞」の意味・用法とは?

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「状態動詞」とは、動作や作用ではなく状態や存在を表す動詞のことを指す言葉です。これに対して、動作や作用を表す動詞を「動作動詞」といいます。
状態動詞は、さらに存在動詞・心理動詞・知覚動詞などに細かく分類することが可能です。具体的には「be動詞」や「love」、「sound」などがこれらに当てはまります。
そして、状態動詞を取り扱うときに気をつけてほしいのが、進行形にできるかどうかの判断です。通常、状態動詞は進行形にすることができません。(もちろん、例外は存在します)
仮に表面上の訳が「~している」となっていても、現在進行形ではなく現在形を用いて表します。
したがって、英語の学習をする上で状態動詞とはどういうものか、どのような種類があるのかを前もって知っておくことが重要です。
「存在動詞」の意味・用法
「存在動詞」は、人や物の存在を表す動詞です。一般的には「いる」「ある」と訳されます。
代表的な存在動詞は、やはり「be動詞」でしょう。そして、「lie」や「exist」がこれに続きます。
これらは、場所を表す副詞句をともなって使われるのが普通です。では、それぞれを例文で確認してみましょう。
There was a big pine tree near my house.
自宅の近くには、大きな松の木があったんだ。
I think the problem lies in Japan’s social structure.
問題は、日本の社会構造にあると僕は思うよ。
It is believed that God exists.
神は存在すると信じられています。
「心理動詞」の意味・用法
「心理動詞」は、人の心理状態を表す動詞です。代表的な心理動詞には、「love」や「hate」、「hope」などがあります。
これらは、「愛している」「望んでいる」のように「~している」と日本語に訳されていても、そもそも動作ではないのでけっして進行形にはなりません。
英作文の際には、十分に気をつけてください。では、例文で確認してみましょう。
I love working here in Japan.
私は、ここ日本で働くのが大好きなんだ。
I hate practicing soccer on Sunday.
日曜日にサッカーの練習なんて大嫌いだ。
I hope you like it.
君が気に入ってくれることを願っているよ。
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