化学

電気を流す「水溶液」の中には「イオン」がある?元研究員がわかりやすく解説

4-2.イオン結晶の特徴

イオン結晶は融点が高いものが多く、塩化ナトリウムの融点は801℃と高温です。このことからイオン結合は比較的強い結合だとわかります。

しかし、同時に硬いけれど割れやすいという特徴があるのです。プラスの力とマイナスの力が引き合って結合しているところに力が加わると、プラス同士マイナス同士が反発する力に変わって離れやすくなります。

さらに、電気伝導性について大きな特徴があるのです。イオン結合している結晶は固体の状態では電気が流れません。陽イオンと陰イオンが規則正しく並んでいて動けないからです。

しかし、固体を高温で溶かすことにより陽イオンと陰イオンが動くことができるようになり、陽イオンは陰極へ陰イオンは陽極へ動くことにより電気を流します

固体を溶かすよりイメージしやすいのは、水に溶かして水溶液にした場合でしょう。イオン結晶を水に溶かし水溶液にすると、陽イオンと陰イオンが自由に動けるようになり、電気を流すのです

電解質を溶かした「水溶液」中に存在する「イオン」とは原子が電子を失ったり電子を得たりして電荷を帯びた物質のこと

水に電解質を溶かして水溶液にすると、陽イオンと陰イオンに電離します。

安定した電子配置になりたくて、電子を放出しプラスの電荷を帯びた粒子を陽イオンといい、電子を受け取ってマイナスの電荷を帯びた粒子を陰イオンというのです。

イオンはイオン式といって、元素記号の右上に小さく価数と+かーをつけることにより表します。

陽イオンになりやすい元素のイオン化エネルギーは小さく、陰イオンになりやすい元素の電気親和力は大きいです。

陽イオンと陰イオンが結びついた結合をイオン結合といい、イオン結合がたくさん集まってできた結晶をイオン結晶といいます。イオン結晶を水に溶かすと電離し、陽イオンが陰極へ陰イオンが陽極へ移動することにより、電気を流すのです。

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