この記事では英文法の重要項目「可算名詞」について解説する。

可算名詞は「数えられる名詞」という意味の言葉ですが、その種類や扱う上での注意点を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。では、早速「可算名詞」の説明を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「可算名詞」とは?

image by iStockphoto

「可算名詞」とは、「数えられる名詞」を総称した言葉です。これに対して、「数えられない名詞」は「不可算名詞」といいます。

そもそも、なぜ名詞を数えられるものと数えられないものとに分ける必要があるのでしょうか。

それは、日本語と違って英語には「冠詞」「複数形」「主語と動詞の一致」などさまざまな部分に影響を及ぼすからです。

もちろん、英語の試験でもたびたび狙われる分野なので、しっかりと理解できるように頑張りましょう。

「可算名詞」の種類とは?

名詞には、大きく分けて「可算名詞」「不可算名詞」の二つがあります。このうち、数えられる名詞を表すことばが可算名詞です。

可算名詞は、さらに細かく二つの種類に区分することができます。具体的には、「普通名詞」「集合名詞」の二つです。

このうち、普通名詞はその名のとおりごくありふれた一般的な名詞で、みなさんもよくご存じでしょう。

可算名詞の中で押さえておくべきものは、集合名詞の一つに絞ってしまって構いません。

それでは、さっそく例文で確認してみることにしましょう。

She cut an apple in half.【普通名詞】
彼女は、リンゴを半分に切った。

The committee consists of eight members.【集合名詞】
その委員会は、10人の委員からなっている。

ここで特に注目してほしいのが、集合名詞の取扱いです。

例文では「委員会」という言葉が、それにあてはまります。

委員会が複数のメンバーでできているのは、明白な事実です。

しかしながら、それを受ける一般動詞には「s」が付いています。

この辺りのことは、後で詳しく見ていきましょう。

「可算名詞」の複数形とは?

可算名詞には単数形と複数形が存在しており、複数形は「s(es)」が付いているのが特徴です。

ここでは、基本的な複数形の作り方に付いて復習しておきましょう。

\次のページで「「集合名詞」は単数?複数?」を解説!/

There were a lot of boys in the gym.【単数形+s】
体育館には、多くの少年たちがいた。

Would you mind washing some dishes?【単数形+es】
何枚かお皿を洗ってはもらえませんか。

You should take care of the babies.【yをiにして+es】
君が、赤ん坊たちの面倒を見るべきだね。

複数形は、基本的に「単数形+s」で表していきます。

しかし、中には「+es」で表すものも少なくありません。

これは、対象となる名詞の語尾が「o, x, s, ss, ch, sh」の場合です。

また、語尾の「y」を「i」にした後に「+es」するものもあります。

こちらは、語尾が「子音字+y」になっているのが特徴です。

この他にも単複同形といって、単数形と複数形が同じ形をしているものもあります。

さらには、そもそも「s(es)」を付けるという基本ルールに従わないものがあるのも事実です。

「man → men」や「child → children」がこれに該当します。

「集合名詞」は単数?複数?

さて、先ほどの例文に登場した「committee」のような集合名詞は、単数形として取り扱えばいいのでしょうか

意味内容を考えれば、複数形として扱ってもおかしくないような気がしませんか。

「集合」の名前が表すとおり、いくつかの物や何人かの人が集まってできたのが集合名詞なわけですから。

正解は、「どちらのケースもありうる」です。

これは、いったいどういうことなのでしょうか。早速、例文で確認にしていきます。

I have a large family.【単数扱い】
私の家は、大家族です。

My family are all early risers.【複数扱い】
私の家族は、全員早起きです。

上の例文では家族のみんなを「ひとつのまとまり」として捉えています。

このケースでは、大小といった形容詞を付けたり、ひとつふたつと数え上げたりすることが可能です。

これに対して、下の例文では全体としてではなく家族個々の構成メンバーに焦点が当たっている点が異なります。

見た目は単数形でも、中身は複数形と同等なので十分に注意する必要があるでしょう。

もし、どちらのケースに当てはまるのか不安な場合は、かならず辞書で用法を調べるようにしてください。

けっして、自分の感覚などというあいまいなもので判断しないようにしましょう。

\次のページで「「可算名詞」は複数形がポイント!」を解説!/

「可算名詞」は複数形がポイント!

名詞は、動詞とならんで英文を支える重要なパーツです。

そんな名詞には数えれるものと数えられないものとがあります。

日本語では、単数や複数もさほど気にせずによかった部分かもしれません。

しかしながら、英語の学習ではけっして欠かすことのできない要素です。

可算名詞の学習は、同時に複数形を学ぶことでもあります。

間違えやすい名詞などは、リストにもとめるのもいいかもしれません。

そして、それは自分だけの便利な単語帳となってくれることでしょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「可算名詞」を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要項目「可算名詞」について解説する。

可算名詞は「数えられる名詞」という意味の言葉ですが、その種類や扱う上での注意点を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。では、早速「可算名詞」の説明を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「可算名詞」とは?

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「可算名詞」とは、「数えられる名詞」を総称した言葉です。これに対して、「数えられない名詞」は「不可算名詞」といいます。

そもそも、なぜ名詞を数えられるものと数えられないものとに分ける必要があるのでしょうか。

それは、日本語と違って英語には「冠詞」「複数形」「主語と動詞の一致」などさまざまな部分に影響を及ぼすからです。

もちろん、英語の試験でもたびたび狙われる分野なので、しっかりと理解できるように頑張りましょう。

「可算名詞」の種類とは?

名詞には、大きく分けて「可算名詞」「不可算名詞」の二つがあります。このうち、数えられる名詞を表すことばが可算名詞です。

可算名詞は、さらに細かく二つの種類に区分することができます。具体的には、「普通名詞」「集合名詞」の二つです。

このうち、普通名詞はその名のとおりごくありふれた一般的な名詞で、みなさんもよくご存じでしょう。

可算名詞の中で押さえておくべきものは、集合名詞の一つに絞ってしまって構いません。

それでは、さっそく例文で確認してみることにしましょう。

She cut an apple in half.【普通名詞】
彼女は、リンゴを半分に切った。

The committee consists of eight members.【集合名詞】
その委員会は、10人の委員からなっている。

ここで特に注目してほしいのが、集合名詞の取扱いです。

例文では「委員会」という言葉が、それにあてはまります。

委員会が複数のメンバーでできているのは、明白な事実です。

しかしながら、それを受ける一般動詞には「s」が付いています。

この辺りのことは、後で詳しく見ていきましょう。

「可算名詞」の複数形とは?

可算名詞には単数形と複数形が存在しており、複数形は「s(es)」が付いているのが特徴です。

ここでは、基本的な複数形の作り方に付いて復習しておきましょう。

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