英語速攻攻略を目指す!「動詞」を現役英語講師がわかりやすく解説
動詞は「文の主要素」と呼ばれるもののひとつですが、文の構造を決定づける存在だという点を理解すれば、あっという間にマスターできるぞ。
国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「動詞」の攻略ポイントを確認していきます。
ライター/すけろく
現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「動詞」の意味・用法とは?
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「動詞」はさまざまな動作や作用、存在や状態を表す言葉です。
そして、英語において動詞はもっとも重要な品詞だといっても差し支えないでしょう。
それは、動詞によって英文の構造が決定づけられているからです。
細かく分類すると、自動詞と他動詞、完全動詞と不完全動詞に分けることができます。
また、動詞は主語との関係や時制によってその形を変えるのも特徴です。
これらの変化を「動詞の活用」といい、英語の学習では避けて通ることはできません。
「三人称・単数・現在形」を表す「三単現」なることばを一度は耳にしたこともあるのではないでしょうか。
今回はメインでは扱いませんが、動詞の現在形や過去形も英語を学ぶ上では必要不可欠な要素です。
「完全自動詞」とは?
「完全動詞」とは、文を形づくる際に補語を必要としない動詞です。
一方で、「自動詞」はその後ろに目的語を必要としません。
したがって、「完全自動詞」とは補語も目的語も必要としない動詞のことをいいます。
英語の世界では、第1文型(S+V)を形づくる動詞が完全自動詞です。
ただし、文を形成するときは多くの場合、「S+V」のみならず修飾語句をともないます。
それでは、完全自動詞を含む例文を確認してみましょう。
She works for a big company.
彼女は、ある大きな会社で働いているよ。
He stood on the playform suddenly.
彼は、いきなり教壇の上に立った。
They were running to the station to catch the last train.
彼らは、終電に乗るために駅へと走って向かっていた。
いずれの文も、単に主語と動詞だけのごく短い文にはなっていません。
たいていの場合は、上の例文のように「前置詞+名詞」や不定詞などの修飾語句が後に続いています。
これらのように動詞を修飾するのが、「副詞(句・節)」のはたらきです。
「不完全自動詞」とは?
「不完全自動詞」とは、目的語を必要としないものの、補語を必要とする動詞のことをいいます。
英語の世界では、第2文型(S+V+C)を形づくる動詞が不完全自動詞です。
このような動詞には、状態動詞や五感動詞と呼ばれるものが数多く含まれます。
そして、「~です」の意味を表す「be動詞」が含まれているのもポイントです。
では、早速例文で確認していきましょう。
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