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六脚亜門
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節足動物といわれてまず思い浮かぶのは虫。カブトムシやチョウなどの身近な昆虫類がふくまれるのが、六脚亜門というグループです。名前からもわかる通り、「三対六本の脚をもった節足動物=六脚類」が分類されています。
属する種の多い六脚亜門は、今でも分類体系が議論され続けているグループ。近年の研究者たちの意見としては、六脚亜門を昆虫綱と内顎綱に分ける分類方法がスタンダードになりつつあります。
昆虫綱
一般的な昆虫の仲間がふくまれます。前述のカブトムシやチョウに加え、ハチ、ハエ、トンボなど、身近な生き物ばかりです。昆虫綱よりも細かな分類(下位分類)は研究者によって意見が異なる場合がありますが、数多くの目に分けられています。
内顎綱
カマアシムシやコムシ、トビムシなどの仲間が分類されるのが内顎綱というグループです。聞きなれない名前の生き物たちかもしれません。これらの仲間は一般的な昆虫同様六脚ですが、口(口器)に昆虫綱の生き物とは異なる特徴があり、別のグループをつくると考えられています。
鋏角亜門
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鋏角亜門にふくまれるのは、サソリやクモなどの生物です。この仲間は、体が頭胸部(前体)、腹部(後体)の2部からなっています。また、頭には鋏角という、エサなどをつかむための特別な関節肢が存在するのも大切な特徴です。
クモガタ綱
クモやそれに似た体を持つ生物が分類されるクモガタ綱。クモの仲間以外には、サソリやダニの仲間、ヒヨケムシ、ザトウムシなどがふくまれます。
節口綱
「生きた化石」としておなじみのカブトガニの仲間が分類されるのが節口綱です。カブトガニ以外にも、すでに絶滅してしまった生き物であるウミサソリの仲間などもふくまれます。
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