この記事では英文法の重要単元「関係副詞」について解説する。

関係副詞は「関係詞」と呼ばれるもののひとつですが、「前置詞+関係代名詞」との関係に着目すれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「関係副詞」の攻略ポイントを学習していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「関係副詞」の用法とは?

image by iStockphoto

「関係副詞」は、時や場所などを表す「副詞」に文をつなぐ「接続詞」の機能を持たせた言葉です。

具体的には「when」「where」「why」「how」の4つが、関係副詞にあたります。

このうち特に「when」と「where」は、関係代名詞と混同しやすいので注意が必要です。

関係副詞は後に「完全文(=主要素の欠けていない文)」が続く点で関係代名詞とは異なります。

また、主格・所有格・目的格といった格変化も存在しません

それでは、それぞれの詳細な用法を関係副詞ごとにご覧いただきましょう。

関係副詞「when」の用法

関係副詞の「when」は、先行詞が「時」を表す場合に用いられます。

また、後に続く文中では副詞(=文の主要素ではない)として機能しているのも特徴です。

これはどういうことなのか、早速例文で確認してみましょう。

  December 5 is the day.
+ My father was born on the day.
→ December 5 is the day on which my father was born.
= December 5 is the day when my father was born.
  12月5日は、私の父が生まれた日です。

これらの例文から、おおむね「前置詞+関係代名詞=関係副詞」という関係を読み取ることができます。

両者ともに、後に続く文は「完全文(=主要素の欠けていない文)」であることが絶対条件です。

関係副詞「where」の用法

関係副詞の「where」は、先行詞が「場所」を表す場合に用いられます。

こちらに関しても、「前置詞+関係代名詞」との関係をしっかり押さえておきましょう。

\次のページで「関係副詞「why」の用法」を解説!/

  This park is the place.
+ We saw him at the place.
→ This park is the place at which we saw him.
= This park is the place where we saw him.
  この公園は、我々が彼に会った場所だ。

こちらも、関係副詞は「前置詞+関係代名詞」とイコールの関係になっています。

そして、後ろには主語や目的語の欠けていない完全文が続いているのがポイントです。

関係副詞「why」の用法

関係副詞の「why」は、先行詞が「the reason」である場合に用いられます。

ただし、こちらの先行詞はたびたび省略されてしまいますので、注意が必要です。

では、こちらも例文でチェックしておきましょう。

That was (the reason) why he was late for school.
そんなわけで、彼は学校に遅刻したのでした。(=それが、彼が学校に遅刻した理由でした。)

関係副詞「how」の用法

最後に紹介する関係副詞「how」は、他のものと少々異なる性質を持っています。

それは、先行詞の「the way」と同時に用いることがないという点です。

これはいったいどういうことなのか、早速例文で確認してみましょう。

\次のページで「関係代名詞との違いを明確に!」を解説!/

  This is the way she cooked Japanse food.
= This is how she cooked Japanse food.
  このようにして、彼女は和食を作ったのです。(=これが、彼女が和食を作った方法です。)

先行詞は省略されることもあるというのは、他の関係副詞に共通してみられる特徴です。

しかしながら、「how」のようにどちらか片方だけしか登場しないというのは変わった特徴だと思いませんか。

関係代名詞との違いを明確に!

関係副詞は、関係代名詞と見た目が似かよっているため混同してしまう人も少なくありません。

これは、後ろから前の名詞にかかる点がそっくりだからだと思われます。

しかしながら、両者は似ていますが、まったく別の種類のものです。

きちんと使い分けができるようになるまで、繰り返し復習してください。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語速攻攻略を目指す!「関係副詞」を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要単元「関係副詞」について解説する。

関係副詞は「関係詞」と呼ばれるもののひとつですが、「前置詞+関係代名詞」との関係に着目すれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「関係副詞」の攻略ポイントを学習していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「関係副詞」の用法とは?

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「関係副詞」は、時や場所などを表す「副詞」に文をつなぐ「接続詞」の機能を持たせた言葉です。

具体的には「when」「where」「why」「how」の4つが、関係副詞にあたります。

このうち特に「when」と「where」は、関係代名詞と混同しやすいので注意が必要です。

関係副詞は後に「完全文(=主要素の欠けていない文)」が続く点で関係代名詞とは異なります。

また、主格・所有格・目的格といった格変化も存在しません

それでは、それぞれの詳細な用法を関係副詞ごとにご覧いただきましょう。

関係副詞「when」の用法

関係副詞の「when」は、先行詞が「時」を表す場合に用いられます。

また、後に続く文中では副詞(=文の主要素ではない)として機能しているのも特徴です。

これはどういうことなのか、早速例文で確認してみましょう。

  December 5 is the day.
+ My father was born on the day.
→ December 5 is the day on which my father was born.
= December 5 is the day when my father was born.
  12月5日は、私の父が生まれた日です。

これらの例文から、おおむね「前置詞+関係代名詞=関係副詞」という関係を読み取ることができます。

両者ともに、後に続く文は「完全文(=主要素の欠けていない文)」であることが絶対条件です。

関係副詞「where」の用法

関係副詞の「where」は、先行詞が「場所」を表す場合に用いられます。

こちらに関しても、「前置詞+関係代名詞」との関係をしっかり押さえておきましょう。

\次のページで「関係副詞「why」の用法」を解説!/

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