
英語速攻攻略を目指す!「不定詞」を現役英語講師がわかりやすく解説

不定詞は「準動詞」と呼ばれるもののひとつだが、基本となる三つの用法を理解することができれば、あっという間にマスターできるぞ。
国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んだ。一緒に「不定詞」の攻略ポイントを確認していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/すけろく
現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「不定詞」の意味・用法とは?

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「不定詞」は準動詞と呼ばれるものの一種で、「to+動詞の原形」で表します。
「to」を用いない「原形不定詞」というものも存在しますが、今回は取り扱いません。
不定詞の用法には「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の三つがあります。
そして、それぞれの用法によって日本語への訳し方も異なるのが特徴です。
では、それぞれの用法を詳しく見ていくことにしましょう。
「不定詞」の名詞的用法
不定詞が文中で主語・補語・目的語としてはたらくとき、これを名詞的用法といいます。
そして表す意味は「~すること」が代表的ですが、あまりこだわらなくてもいいでしょう。
むしろ、自然な日本語に訳出できるようになる方が、ずっと大切ではないでしょうか。
そうすることで、逆に日本語から英語にするときに役立ってくれるからです。
それでは、名詞的用法の不定詞を例文で確認していきましょう。
To play tennis is a lot of fun.【主語】
テニスをするのは、とても楽しいね。
My hobby is to collect old coins.【補語】
私の趣味は、古銭を収集することです。
My sister likes to play the piano.【目的語】
私の妹は、ピアノを弾くのが好きです。
名詞的用法の不定詞は、いずれも文の主要素になっています。
つまり、文を構成するのには欠かせない存在だというわけです。
ためしに、例文で下線を引いてある部分を取り除いてみてください。
すると、文がまったく成り立たないことにきっと気づくでしょう。
「不定詞」の形容詞的用法
続いて不定詞の形容詞的用法について見ていきます。
こちらは、「~するために」や「~すべき」と訳されることが多いようです。
文中では、直前の名詞にかかる修飾語としてはたらきます。
それでは、いくつかの例文で詳細を確認していきましょう。
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