この記事では英文法の重要項目「不可算名詞」について解説する。

不可算名詞は「数えられない名詞」という意味の言葉ですが、その種類や扱う上での注意点を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「不可算名詞」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「不可算名詞」とは?

image by iStockphoto

「不可算名詞」とは、「数えられない名詞」を総称した言葉です。これに対して、「数えられる名詞」は「可算名詞」といいます。

そもそも、なぜ名詞を数えられるものと数えられないものとに分ける必要があるのでしょうか。

それは、日本語と違って英語には「冠詞」「複数形」「主語と動詞の一致」などさまざまな部分に影響を及ぼすからです。

もちろん、英語の試験でもたびたび狙われる分野なので、しっかりと理解できるように頑張りましょう。

「不可算名詞」の種類とは?

名詞には、大きく分けて「可算名詞」「不可算名詞」の二つがあります。このうち、数えられない名詞を表すことばが不可算名詞です。

不可算名詞は、さらに細かく三種類に分けることができます。具体的には、「固有名詞」「物質名詞」「抽象名詞」の三つです。

このうち、人名や地名などを表す固有名詞は、みなさんよくご存じでしょう。

不可算名詞の中で押さえておくのは、物質名詞と抽象名詞の二つに絞ってしまって構いません。

それでは、論より証拠。さっそく、例文の中で確認してみることにしましょう。

January is the first month of the year.【固有名詞】
1月は、一年で最初の月である。

This chair is made of wood.【物質名詞】
このいすは、でできている。

Peace is the most important thing I think.【抽象名詞】
平和こそが、もっとも重要なことだと思うよ。

物質名詞は、液体や気体といった現実に存在するものの、決まったかたちを持たないのが特徴です。

これに対して、抽象名詞は性質や概念など具体的な形を持っていないものを指します。

いずれにしても、取扱いには注意が必要です。

「不可算名詞」に付く数量形容詞とは?

「数量形容詞」とは、人や物の数や量を表す形容詞で、「some」や「many」などが代表的です。

そんな数量形容詞ですが、可算名詞に使われるものと不可算名詞に使われるものとでは異なる場合があるのをご存じでしょうか。

また、「カップ一杯の~」のように単位や容器を用いた数え方をするのも、不可算名詞の特徴だといえます。

では、さっそく例文で確認してみましょう。

\次のページで「「不可算名詞」の「単数扱い」とは?」を解説!/

There were many students in the room.【可算名詞の場合】
部屋の中には、たくさんの学生が

There was much water in the bottle.【不可算名詞の場合】
びんの中には、たくさんの水が入っていました。

I'd like a cup of coffee, please.
コーヒーを一杯お願いします。

「many」や「much」の他にも、「few」や「little」の使い分けも大切なポイントです。

中には「some」や「any」のように、どちらの名詞にも使われる数量形容詞もあります。

もちろん、不可算名詞の場合はこれらの形容詞が付いたからといって、複数形になることはけっしてありません

「不可算名詞」の「単数扱い」とは?

ところで、主語が不可算名詞の場合に動詞の形はどうすればよいのでしょうか。

というのも、不可算名詞は数えられないので、そもそも単数も複数もないはずです。

ところが、それでは動詞の形を選択するのに困ってしまいます。

英語ではこういう場合、不可算名詞を「単数扱い」するというのがルールです。

この辺りを、次の例文で確認しておきましょう。

How much information is in DNA?
DNAには、どのくらいの情報が存在するのだろうか。

Japan has a lot of beautiful parks.
日本には、たくさんの美しい公園があります。

上の二つの例文において、「information」も「Japan」もその扱いは単数の可算名詞と同じです。

その証拠に動詞の形は、それぞれ「is」「has」と三人称単数用のものが使われています。

数えられない名詞は、いくらたくさん集まったところで「単数扱い」のまま変わりません。

どうか、このことをしっかりと覚えておいてくださいね。

\次のページで「「不可算名詞」は「可算名詞」とセットで!」を解説!/

「不可算名詞」は「可算名詞」とセットで!

名詞は、動詞と並んで英語の文構造を決定する大きな柱であることに異論はないでしょう。

その名詞には「可算」と「不可算」の二種類存在することは、これまで見てきたとおりです。

今回は主に「不可算名詞」について学習してきましたが、「可算名詞」の方も忘れてはなりません。

これら二つの項目は表と裏の関係なので、かならず両方ともマスターして違いを理解しておきましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語速攻攻略を目指す!「不可算名詞」を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要項目「不可算名詞」について解説する。

不可算名詞は「数えられない名詞」という意味の言葉ですが、その種類や扱う上での注意点を覚えれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「不可算名詞」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「不可算名詞」とは?

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「不可算名詞」とは、「数えられない名詞」を総称した言葉です。これに対して、「数えられる名詞」は「可算名詞」といいます。

そもそも、なぜ名詞を数えられるものと数えられないものとに分ける必要があるのでしょうか。

それは、日本語と違って英語には「冠詞」「複数形」「主語と動詞の一致」などさまざまな部分に影響を及ぼすからです。

もちろん、英語の試験でもたびたび狙われる分野なので、しっかりと理解できるように頑張りましょう。

「不可算名詞」の種類とは?

名詞には、大きく分けて「可算名詞」「不可算名詞」の二つがあります。このうち、数えられない名詞を表すことばが不可算名詞です。

不可算名詞は、さらに細かく三種類に分けることができます。具体的には、「固有名詞」「物質名詞」「抽象名詞」の三つです。

このうち、人名や地名などを表す固有名詞は、みなさんよくご存じでしょう。

不可算名詞の中で押さえておくのは、物質名詞と抽象名詞の二つに絞ってしまって構いません。

それでは、論より証拠。さっそく、例文の中で確認してみることにしましょう。

January is the first month of the year.【固有名詞】
1月は、一年で最初の月である。

This chair is made of wood.【物質名詞】
このいすは、でできている。

Peace is the most important thing I think.【抽象名詞】
平和こそが、もっとも重要なことだと思うよ。

物質名詞は、液体や気体といった現実に存在するものの、決まったかたちを持たないのが特徴です。

これに対して、抽象名詞は性質や概念など具体的な形を持っていないものを指します。

いずれにしても、取扱いには注意が必要です。

「不可算名詞」に付く数量形容詞とは?

「数量形容詞」とは、人や物の数や量を表す形容詞で、「some」や「many」などが代表的です。

そんな数量形容詞ですが、可算名詞に使われるものと不可算名詞に使われるものとでは異なる場合があるのをご存じでしょうか。

また、「カップ一杯の~」のように単位や容器を用いた数え方をするのも、不可算名詞の特徴だといえます。

では、さっそく例文で確認してみましょう。

\次のページで「「不可算名詞」の「単数扱い」とは?」を解説!/

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