この記事では英文法の重要単元「関係代名詞」について解説する。

関係代名詞は苦手にしている人が少なくない項目のひとつですが、代名詞との関連性に気づくことができれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「関係代名詞」の攻略ポイントを確認していくぞ

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「関係代名詞」の用法とは?

image by iStockphoto

「関係代名詞」とは、「代名詞」に「接続詞」の機能を持たせた言葉です。

「he」や「them」とった単なる代名詞には、当然文と文をつなぐ力はありません。

ところが、関係代名詞になると文と文を接続させることができるようになります。

そして、関係代名詞にも「he-his-him」のような格変化があるのも特徴です。

では、それぞれの使い方についてもう少し詳しく見てみることにしましょう。

関係代名詞(主格)とは?

関係代名詞の主格は、「who」「which」「that」の3つです。

これらは、先行詞と呼ばれる名詞によって使い分けられます。

「who」の先行詞は「人」で、「which」の先行詞は「人以外」です。

「that」はやや特殊で、「人」と「人以外」の両方で使えます。

それでは、例文で確認してみましょう。

  Look at that girl.
She has blue eyes.
→ Look at that girl who has blue eyes.
  あの青い目をした女の子をごらんなさい。

  The building is a church.
It is on the hill.
→ The building which is on the hill is a church.
  丘の上にある建物は、教会です。

元々は単なる代名詞(主格)であることが分かったでしょうか。

そして、これらに接続詞の機能を持たせたものが関係代名詞です。

直前には、先行詞と呼ばれる被修飾語が置かれています。

さらに、主格の後ろには動詞が続いていることも、チェックしておいてくださいね。

関係代名詞(目的格)とは?

関係代名詞の目的格は、「whom」「which」「that」の3つです。

こちらも主格のときと同様、先行詞と呼ばれる名詞によって使い分けられます。

「who」の先行詞は「人」で、「which」の先行詞は「人以外」です。

「that」はやや特殊で、「人」と「人以外」の両方で使えます。

それでは、主格との違いを例文で確認していきましょう。

\次のページで「関係代名詞(所有格)とは?」を解説!/

  I know the boy.
+ You met him yesterday.
→ I know the boy (whom) you met yesterday.
  私は、あなたが昨日会った少年を知っています。

  The watch was given to me by my father.
+ I lost it on the train.
→ The watch (which) I lost on the train was given to me by my father.
  私が電車で失くした腕時計は、父からもらったものでした。

主格との違いは、直後に主語と動詞(SV)が続いていることです。

さらに、動詞の目的語が欠けている点を見逃してはなりません。

元々の代名詞(目的格)が関係代名詞となって文頭に出てくるイメージです。

また、目的格の関係代名詞は省略できることも頭に入れておきましょう。

関係代名詞(所有格)とは?

関係代名詞の所有格は、「whose」の1つしかありません。

つまり、先行詞による使い分けは存在しないというわけです。

では、早速ですが例文で確認していきます。

  I have a friend.
His/Her father is a doctor.
→ I have a friend whose father is a doctor.
  私には、父親が医者をしている友人がいます。

  That is the man.
+ I don't remember his name.
→ That is the man whose name I don't remember.
  あちらは、私が名前を覚えていない男性です。

所有格は、かならず直後の名詞とセットで押さえておきましょう。

それは、2番目の例文のように「所有格+名詞」ごと文頭にやってくるケースがあるからです。

\次のページで「関係代名詞「what」の用法とは?」を解説!/

関係代名詞「what」の用法とは?

これまで紹介してきた関係代名詞のほかにも、「what」というものがあります。

こちらはやや特殊なもので、主格や所有格という分け方をしません

では、どういうときに用いるのかというと、先行詞の存在しない場合です。

むしろ、それ自体に先行詞を含むといった方が、より正確でしょうか。

次の例文を見てもらった後、さらに説明を続けます。

  This is the thing.
+ I have wanted to say it.
→ This is the thing which I have wanted to say.
= This is what I have wanted to say.
  これが、私が言いたかったことだよ。

先行詞である「the thing」を含んでいるところが「what」の最大の特徴だといえます。

そのため、「こと」や「もの」と訳されるのもこの関係代名詞の特徴です。

そして、「名詞節」を導くはたらきを持っている点も忘れずにチェックしておきましょう。

関係代名詞は後ろを見てから前を見る!

関係代名詞の判別といえば、ついつい先行詞をまず見てしまいがちです。

しかしながら、正しい判別を行うにはそれではいけません。

最初に後ろの文に欠けている要素があるかどうか、あるとしたら何が欠けているのか。

その後で、先行詞が人なのか人以外なのかを見るくせをつけるようにしましょう。

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英語速攻攻略を目指す!「関係代名詞」を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要単元「関係代名詞」について解説する。

関係代名詞は苦手にしている人が少なくない項目のひとつですが、代名詞との関連性に気づくことができれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「関係代名詞」の攻略ポイントを確認していくぞ

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「関係代名詞」の用法とは?

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「関係代名詞」とは、「代名詞」に「接続詞」の機能を持たせた言葉です。

「he」や「them」とった単なる代名詞には、当然文と文をつなぐ力はありません。

ところが、関係代名詞になると文と文を接続させることができるようになります。

そして、関係代名詞にも「he-his-him」のような格変化があるのも特徴です。

では、それぞれの使い方についてもう少し詳しく見てみることにしましょう。

関係代名詞(主格)とは?

関係代名詞の主格は、「who」「which」「that」の3つです。

これらは、先行詞と呼ばれる名詞によって使い分けられます。

「who」の先行詞は「人」で、「which」の先行詞は「人以外」です。

「that」はやや特殊で、「人」と「人以外」の両方で使えます。

それでは、例文で確認してみましょう。

  Look at that girl.
She has blue eyes.
→ Look at that girl who has blue eyes.
  あの青い目をした女の子をごらんなさい。

  The building is a church.
It is on the hill.
→ The building which is on the hill is a church.
  丘の上にある建物は、教会です。

元々は単なる代名詞(主格)であることが分かったでしょうか。

そして、これらに接続詞の機能を持たせたものが関係代名詞です。

直前には、先行詞と呼ばれる被修飾語が置かれています。

さらに、主格の後ろには動詞が続いていることも、チェックしておいてくださいね。

関係代名詞(目的格)とは?

関係代名詞の目的格は、「whom」「which」「that」の3つです。

こちらも主格のときと同様、先行詞と呼ばれる名詞によって使い分けられます。

「who」の先行詞は「人」で、「which」の先行詞は「人以外」です。

「that」はやや特殊で、「人」と「人以外」の両方で使えます。

それでは、主格との違いを例文で確認していきましょう。

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