今回の記事では英文法の重要項目「使役動詞」について解説する。

使役動詞は「~させる」という意味を持つ動詞ですが、原形不定詞の使い方に慣れれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。では、早速「使役動詞」のレッスンを始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「使役動詞」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

「使役(しえき)動詞」とは、「~させる」という意味を表す動詞です。

英語では「make」「have」「let」が使役動詞として用いられます。

これらの動詞は第5文型(SVOC)を形成するのが共通した特徴です。

そして、補語(C)の部分には「原形不定詞」と呼ばれる「to」のない不定詞が来ます。

それでは、「make」から順番にそれぞれの意味・用法を確認していきましょう。

使役動詞「make」の意味・用法

使役動詞「make」には、「(強制的に)~させる」という意味を持っています。

これは、相手の意志には関係なく、一方的に動作を強制している様子がうかがえる表現です。

ですから、強制性を特に感じない場合には、次に紹介する「have」を使うことも検討してください。

では、「make」を含む例文を確認していきましょう。

Don't make me laugh.
笑わせるんじゃないよ。

I'm sorry to make you worry.
心配をおかけしてすいません。

これらの例文のように、身近な口語表現の中にも使役動詞の「make」はよく現れます。

こういった表現がさりげなく使えるようになると、英会話のスキルも格段にアップしますね。

使役動詞「have」の意味・用法

二つめに紹介する使役動詞が、「have」です。

こちらは「make」と違って、それほど強い力は働いていません。

訳し方も状況に応じて「~させる」または「~してもらう」と訳します。

それでは、「have」を用いた例文を確認してみましょう。

\次のページで「使役動詞「let」の意味・用法」を解説!/

Shall I have her call you back?
彼女に折り返し電話させましょうか。

I called my father and had him pick me up.
私は、自分の父親に電話をして迎えにきてもらった。

さて、「make」とのニュアンスの違いをとらえられたでしょうか。

特に下の例文の場合、「迎えにこさせた」ではかなり上からで偉そうな表現になってしまいますね。

使役動詞「let」の意味・用法

最後に紹介する「let」ですが、こちらは先の二つとはややニュアンスが異なります

というのも、強制的に誰かに何かをやらせるという意味合いを持っていないからです。

「let」が表す意味は「~させてあげる」で、許可を与えるといったニュアンスを持ちます。

英作文をする際には、誤ったニュアンスで相手に伝わらないように気を付けたいものです。

それでは、「let」の用法を例文で確認していきましょう。

Let me talk to your boss.
あなたの上司と話をさせてくれないか。

I'll let you know as soon as possible.
君にはできるだけ早く知らせるよ。

上の二つの例文は、それぞれ「私が話したい」「あなたが知りたがっている」状況を表しています。

つまり、ここでも目的語と原形不定詞の間には、主語・述語の関係が成り立っているのです。

このことを意識するかしないかで学習効果は大きく変わるといっても過言ではありません。

\次のページで「使役動詞は受動態に注意!」を解説!/

使役動詞は受動態に注意!

ここまで、使役動詞を含む構文は原形不定詞がポイントだと述べてきました。

ところが、ひとつだけ「to」が必要となるケースが存在します。

それは、使役動詞を含む文が受動態になる場合です。

どういうことなのか、例文でチェックしていきましょう。

My father made me carry the bag.
父は、私にそのかばんを運ばせた。

I was made to carry the bag by my father.
私は、父にそのかばんを運ばされた。

上の例文では、補語に原形不定詞の「carry」が用いられています。

ところが、下の受動態の文では「to carry」いつもの不定詞が使われているのがポイントです。

これは、原形のままだと「made carry」と動詞が連続してしまいます。

「to」が復活しているのには、そういった事情が関係しているのです。

使役動詞のポイントは原形不定詞!

「使役動詞」攻略のポイントは、原形不定詞の使い方にあります。

そして、直前の目的語との間には主語・述語の関係にあるのがポイントです。

他に原形不定詞が用いらる動詞に「知覚動詞」というものがあります。

こちらも共通点は多いので、合わせて攻略しておくと良いでしょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「使役動詞」を現役英語講師がわかりやすく解説

今回の記事では英文法の重要項目「使役動詞」について解説する。

使役動詞は「~させる」という意味を持つ動詞ですが、原形不定詞の使い方に慣れれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。では、早速「使役動詞」のレッスンを始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「使役動詞」の意味・用法とは?

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「使役(しえき)動詞」とは、「~させる」という意味を表す動詞です。

英語では「make」「have」「let」が使役動詞として用いられます。

これらの動詞は第5文型(SVOC)を形成するのが共通した特徴です。

そして、補語(C)の部分には「原形不定詞」と呼ばれる「to」のない不定詞が来ます。

それでは、「make」から順番にそれぞれの意味・用法を確認していきましょう。

使役動詞「make」の意味・用法

使役動詞「make」には、「(強制的に)~させる」という意味を持っています。

これは、相手の意志には関係なく、一方的に動作を強制している様子がうかがえる表現です。

ですから、強制性を特に感じない場合には、次に紹介する「have」を使うことも検討してください。

では、「make」を含む例文を確認していきましょう。

Don’t make me laugh.
笑わせるんじゃないよ。

I’m sorry to make you worry.
心配をおかけしてすいません。

これらの例文のように、身近な口語表現の中にも使役動詞の「make」はよく現れます。

こういった表現がさりげなく使えるようになると、英会話のスキルも格段にアップしますね。

使役動詞「have」の意味・用法

二つめに紹介する使役動詞が、「have」です。

こちらは「make」と違って、それほど強い力は働いていません。

訳し方も状況に応じて「~させる」または「~してもらう」と訳します。

それでは、「have」を用いた例文を確認してみましょう。

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