英語速攻攻略を目指す!「四大品詞」を現役英語講師がわかりやすく解説
四大品詞とは動詞・名詞・形容詞・副詞の四つを指す言葉ですが、なぜ「四大」なのかが理解できれば、あっという間にマスターできるぞ。
国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「四大品詞」の攻略ポイントを確認していきます。
ライター/すけろく
現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
そもそも「四大品詞」とは?
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「四大品詞」とは、動詞・名詞・形容詞・副詞の四つを総称した言葉です。
他にもいくつかの品詞があるなかで、どうしてこれらが「四大」とされているのでしょうか。
むろん、その理由はこれらが文中で重要なはたらきを持っているからに他なりません。
しかし、それでは具体性に欠けてしまいますので、以下の記事で「何がどう重要なのか」を詳しくみていきます。
「動詞」の用法とは?
「動詞」とは、動作・作用・存在を表す言葉で「be動詞」と「一般動詞」の二種類に分かれます。
そして、この「動詞」こそが英語でいちばん重要な存在であることを肝に銘じておいてください。
英文解釈には文型の把握が欠かせませんが、その文型の決定に大きく関わっているのが「動詞」だからです。
それでは、早速「動詞」の使われ方を例文で確認していきましょう。
There was a lot of water in the bottle.
びんの中には、たくさんの水があった。
They will be good doctors.
彼らは、よい医者になるだろう。
まずは、「be動詞」を用いた例文を二つ見てみましょう。
上の例文は、第1文型(SV)で「~がある、いる」という意味を表します。
それに対して、下の例文は第2文型(SVC)なので「~だ、である」が基本の訳し方です。
続いて一般動詞の例も見てみましょう。
My father made me a chair.
私の父は、私にいすを作ってくれた。
My father made me an athlete.
私の父は、私を運動選手にした。
同じ一般動詞の「make」でも、意味が異なることが分かりますか。
これは、文型により意味の違いが現れることを端的に示したものです。
このように、ただ動詞の意味を丸暗記しているだけでは、英文解釈はできません。
動詞を中心とした文型の把握が欠かせないことをよく覚えておきましょう。
「名詞」の用法とは?
「名詞」は、人や物の名前を表す言葉で、さらに細かく普通名詞や物質名詞などに分類されます。
そして、英語の世界では動詞と同じかその次に重要な存在であることを認識しておきましょう。
というのも、名詞は主語・補語・目的語と文の主要素として機能するからです。
それでは、それぞれの場合を以下の例文で確認してみましょう。
The name of the dog was Hachi.【主語】
その犬の名前は、ハチでした。
Hachi became our friend.【補語】
ハチは、私たちの友だちになりました。
We like Hachi very much.【目的語】
私たちは、ハチが大好きでした。
「主語」は、原則文の先頭に置かれている名詞が務めます。
その文の主題を表すので、大変重要な存在であるといえるでしょう。
そして、その主語に説明を加えていくのが「補語(主格補語)」です。
補語は主にbe動詞の後に続きますが、一部の一般動詞の後でも補語になります。
また、目的格補語といって目的語に説明を加えていくものもあるので心にとめておいてください。
最後に、「目的語」は一般動詞の後に続き、動作の対象を示す存在です。
ただし、前置詞の後に続く名詞も「前置詞の目的語」と呼ばれる場合もありますので、注意しておきましょう。
「形容詞」の用法とは?
「形容詞」は、人や物の様子・状態・性質を表す言葉で、動詞や名詞につぐ重要な品詞です。
日本語には「形容動詞」という似た言葉がありますが、英語には「形容詞」しか存在しません。
文中での主な役割は名詞を修飾することと、「補語」としてはたらくことの二つです。
特に後者の「補語」について理解することは、英語の攻略には欠かせないといっても過言ではありません。
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