今回は、比較の表現のうち最上級について解説します。

最上級は、基本用法のほかに独特な用法もたくさんある。問題として出題されるだけでなく、長文の本文中に登場する表現もあるので、正しく訳せるようにしておきたい。マスターするには、さまざまな用法をチェックしておくことが大切です。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

最上級の基本用法

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比較の原級、比較級、最上級の表現のうち、最上級を解説していきます。ここでは、基礎的な使い方と少しだけ応用の使い方をするプラスアルファの表現を見ていきますよ。それぞれ、例文とともにチェックしてみましょう。

最上級の基本用法

最初は、最上級の基本用法について見ていきましょう。最上級は、3者以上の比較において使う表現で、「A … the + 最上級 of/in B(AはBのうち最も…だ)」と表します。of のあとには複数名詞をおき、in のあとには場所やグループを表す単語をおきますよ。最上級は形容詞や副詞に「-est」をつけますが、単語によっては「most + 形容詞/副詞」となります。最上級を強調する表現は、「by far」や「much」などです。

She can run the fastest in her class.
彼女はクラスで一番速く走ることができる。

The first question was most difficult of three.
最初の問題は3問のうちで一番難しかった。

He is by far the most popular singer now.
彼は今ずばぬけて人気のある歌手だ。

「2番目、3番目」「…のうちの一つ」の表現

次は、「2番目、3番目」「…のうちの一つ」など基本用法に1語加えた表現を見ていきます。second や third を加えると、「the + second/third + 最上級」で「2番目/3番目に…だ」という意味です。「one of」を加えて「one of the + 最上級 + 複数名詞」とすると、「最も…の一つ」という意味になります。

Tokyo is the third smallest prefecture in Japan.
東京は日本で3番目に小さい都道府県だ。

Kanetsugu Naoe is one of the most famous people in Niigata.
直江兼続は新潟で最も有名な人物の一人だ。

\次のページで「注意すべき最上級」を解説!/

注意すべき最上級

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最上級の中で注意すべき表現のうち、少し特殊なものについて説明します。best を使った表現のほか、基本とは少し違った表現方法をするものもあるので、詳しく見ていきましょう。

「今までに経験した中で一番…」の表現

まずは、「今まで経験した中で一番…」という表現について見ていきましょう。「the + 最上級 + 名詞 +(that)S have ever + 動詞の過去分詞」という形で、「Sが今までに…した中で最も〜」という意味になります。that 節のあとが現在完了の経験の用法になっていますね。

Washington is the most beautiful city that I have visited in the United States.
ワシントンは私がアメリカで訪れた中で最も美しい都市だ。

This tea with milk is the most delicious drink I've ever tasted.
このミルクティーは私が今まで味わった中で最もおいしい飲み物だ。

基本とは違った注意すべき最上級

最後に、基本とは少し違った注意すべき最上級について、説明していきます。「the + 最上級 + 名詞」の場合、「どんな…でさえ」という意味で使われ、ever の意味を含んだ表現です。通常の文に対して、強調する意味合いで使います。

また、数量の表現において、「at least(少なくとも)」や「at most(せいぜい、多くても)」など、独特な表現もありますよ。

The most competent teacher sometimes uses the wrong words.
どんな有能な教師でさえ間違った言葉を使うことがある。

English words that we should learn in junior high school have increased at least.
私たちが中学校で学ぶ英単語は少なくとも増加している。

\次のページで「比較の表現である最上級をマスターするには、特殊な用法をチェック!」を解説!/

比較の表現である最上級をマスターするには、特殊な用法をチェック!

今回の記事では、比較級のうちの最上級の表現について解説してきました。基本形では語尾の変化にも注意が必要ですが、英文全体の意味もしっかりつかんで文をつくっていくといいですね。

注意すべき最上級の用法では、もともとの表現から崩れていって成り立っている表現もあります。そのため、基本ルールでは説明しきれない用法もあるので、それぞれの特殊な表現をしっかり身につけておくことが必要です。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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【英語】最上級のポイントを現役塾講師がわかりやすく解説!特徴のある表現まで身につけてマスターしよう

今回は、比較の表現のうち最上級について解説します。

最上級は、基本用法のほかに独特な用法もたくさんある。問題として出題されるだけでなく、長文の本文中に登場する表現もあるので、正しく訳せるようにしておきたい。マスターするには、さまざまな用法をチェックしておくことが大切です。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

最上級の基本用法

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比較の原級、比較級、最上級の表現のうち、最上級を解説していきます。ここでは、基礎的な使い方と少しだけ応用の使い方をするプラスアルファの表現を見ていきますよ。それぞれ、例文とともにチェックしてみましょう。

最上級の基本用法

最初は、最上級の基本用法について見ていきましょう。最上級は、3者以上の比較において使う表現で、「A … the + 最上級 of/in B(AはBのうち最も…だ)」と表します。of のあとには複数名詞をおき、in のあとには場所やグループを表す単語をおきますよ。最上級は形容詞や副詞に「-est」をつけますが、単語によっては「most + 形容詞/副詞」となります。最上級を強調する表現は、「by far」や「much」などです。

She can run the fastest in her class.
彼女はクラスで一番速く走ることができる。

The first question was most difficult of three.
最初の問題は3問のうちで一番難しかった。

He is by far the most popular singer now.
彼は今ずばぬけて人気のある歌手だ。

「2番目、3番目」「…のうちの一つ」の表現

次は、「2番目、3番目」「…のうちの一つ」など基本用法に1語加えた表現を見ていきます。second や third を加えると、「the + second/third + 最上級」で「2番目/3番目に…だ」という意味です。「one of」を加えて「one of the + 最上級 + 複数名詞」とすると、「最も…の一つ」という意味になります。

Tokyo is the third smallest prefecture in Japan.
東京は日本で3番目に小さい都道府県だ。

Kanetsugu Naoe is one of the most famous people in Niigata.
直江兼続は新潟で最も有名な人物の一人だ。

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