この記事では英語の熟語「… as a whole」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…全体」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「… as a whole」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「… as a whole」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「… as a whole」には、「…全体」や「全体として」という意味があります。意味合い的にはほぼ同じなのですが句としての役割に違いがあるので、例文を交えて詳しく見ていきましょう。

意味その1 「…全体」

一つめは、「…全体」という意味について説明していきます。「as a whole」が直前の名詞にかかるイメージで「…全体」という意味で使うことがありますよ。文の構造上では動詞にかかっていると考えることもできますが、実質的には名詞にかかっているケースがあります。

We will change the plan as a whole.
私たちはその計画全体を変更するつもりだ。

He is acquainted with Japanese history as a whole.
彼は日本の歴史全体に精通している。

They think about society as a whole.
彼らは社会全体について考えている。

意味その2 「全体として」

二つめの意味は、「全体として」です。ここでは副詞句として使われており、「as a whole」が動詞や文全体にかかって「全体として」という意味になります。主に文末で使われることが多いのですが、文頭に置いて使うこともできる表現です。

You are noisy as a whole.
あなたたちは全体としてうるさい。

Europe should be considered as a whole.
ヨーロッパは全体として考えられるべきだ。

As a whole the climate of Miyazaki is mild.
全体として宮崎の気候は温暖である。

\次のページで「熟語「… as a whole」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「… as a whole」の言い換えや、似た表現は?

熟語「… as a whole」には、「all」や「entire」などの言い換えの表現があります。それぞれ意味としてはほぼ同じですが、ニュアンスや使い方に少し違いがあるのでチェックしておきましょう。

言い換え例:all を使った言い換え

まずは、「all」を使った言い換えです。all は単数名詞につけるときは、whole と同じ意味で「全体」という意味で使われます。一方、数えられる名詞の複数名詞につくときは「一つ残らず全て」という意味になり、whole とは少し意味が違ってきますよ。

She continued studying biology all her life.
彼女は終生(人生全体において)生物学を研究し続けた。

He has been studying English all the morning
彼は午前中ずっと英語を勉強していた。

All the members will be present.
メンバー全員が出席する予定だ。

言い換え例:entire を使った言い換え

次に、「entire」を使った言い換えについての説明です。entire は「全体の…、…全体」という意味であり、主に単数名詞につけて使います。また、名詞を強調する意味で「全くの…、完全な…」などの意味で使うこともありますよ。

The entire village was under water.
村全体が水没した。

The rumor floated about the entire school.
その噂は学校全体に広まった。

We are our entire agreement.
私たちは全面的に賛成である。

\次のページで「熟語「… as a whole」を使いこなそう」を解説!/

熟語「… as a whole」を使いこなそう

この記事では熟語「… as a whole」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味においては、名詞を修飾するか、動詞や文全体を修飾するかの違いがありました。いずれも一般的に使うことができる表現です。

言い換えの表現では、all や entire について見てきましたが、それぞれ意味や使う場面に特徴があります。意味や使い方に合わせて使い分けることで、豊富な表現ができるようになりますね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「… as a whole」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「… as a whole」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「… as a whole」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…全体」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「… as a whole」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「… as a whole」の意味は?

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熟語「… as a whole」には、「…全体」や「全体として」という意味があります。意味合い的にはほぼ同じなのですが句としての役割に違いがあるので、例文を交えて詳しく見ていきましょう。

意味その1 「…全体」

一つめは、「…全体」という意味について説明していきます。「as a whole」が直前の名詞にかかるイメージで「…全体」という意味で使うことがありますよ。文の構造上では動詞にかかっていると考えることもできますが、実質的には名詞にかかっているケースがあります。

We will change the plan as a whole.
私たちはその計画全体を変更するつもりだ。

He is acquainted with Japanese history as a whole.
彼は日本の歴史全体に精通している。

They think about society as a whole.
彼らは社会全体について考えている。

意味その2 「全体として」

二つめの意味は、「全体として」です。ここでは副詞句として使われており、「as a whole」が動詞や文全体にかかって「全体として」という意味になります。主に文末で使われることが多いのですが、文頭に置いて使うこともできる表現です。

You are noisy as a whole.
あなたたちは全体としてうるさい。

Europe should be considered as a whole.
ヨーロッパは全体として考えられるべきだ。

As a whole the climate of Miyazaki is mild.
全体として宮崎の気候は温暖である。

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