
英語速攻攻略を目指す!「仮定法」を現役英語講師がわかりやすく解説
If I had known your phone number, I could have called you then.
もし君の電話番号を知っていたら、そのとき電話をかけることができたのに。
If I had been in your place, I wouldn’t have done that.
もし私が君の立場にいたら、そんなことはしなかっただろうね。
Had I won the lottery, I might have bought a new car.
宝くじに当たっていたら、新しい車が買えていたかもしれないよ。
いずれの例文も、現実には起こらなかった過去の出来事について述べています。
また、三つめの例文のように「if」が省略されると倒置が起こる点には注意が必要です。
「仮定法」の注意点とは
これまで見てきたように、仮定法には主に「仮定法過去」と「仮定法過去完了」の二つがあります。
そして、条件節の動詞が「過去形」か「過去完了形」なのかによって、この二つの判別も容易に行うことが可能です。
しかし、中には条件節が「過去完了」なのに帰結節が「過去の助動詞+原形」になる場合もあります。
その他にも「if節」以外で仮定条件を示す場合もあり、これらにも注意が必要です。
これらも、以下の例文でしっかりと押さえておきましょう。
If I had had breakfast, I wouldn’t be hungry now.
もし朝食を取っていたら、今頃空腹ではなかっただろうに。
A true friend would never do that.
真の友であれば、そんなことはけっしてしないだろう。
With a little more effort, he might have succeeded.
もう少し努力していれば、彼は成功していたかもしれないのに。
一つめの例文では、条件節が過去完了なのに帰結節では「過去の助動詞+完了形」になっていません。
これは「(過去)に…だったら、(今頃)~だろうに」という内容を表す場合に用いられます。
仮定法過去完了と仮定法過去が入り混じった状態になっているので、気を付けておきましょう。
残りの二つの例は、名詞句や前置詞句が仮定条件を表している例です。
一見すると「if」が見えないので、仮定法のようには見えないかもしれません。
しかし、こちらも助動詞の過去形に気が付けば、仮定法だと見抜くことができます。
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