この記事では英文法の重要項目「自動詞と他動詞」について解説する。

自動詞と他動詞は表す意味だけでは区別がしにくいが、見分け方の「コツ」に気づくことができれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「自動詞と他動詞」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「自動詞」と「他動詞」の見分け方とは?

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「自動詞」や「他動詞」は、日本語の文法を学ぶときにも見かける言葉です。

しかし、英語のそれは日本語のものとは少々事情が異なります。

というのも、表す意味だけでは自動詞と他動詞の違いが分かりづらいからです。

まずは、そもそも「自動詞」や「他動詞」とは何かというところからおさらいしていきましょう。

そもそも「自動詞」「他動詞」とは?

そもそも自動詞とは「自分が~する」という意味を持つ動詞です。

一方、他動詞は「他人を~する」という意味を持っています。

つまり、他動詞には直後に「動作の対象」が必要だというわけです。

自動詞の方は、自己で意味が完結してしまうので対象は必要ありません。

つまっていた水道管に水がようやく流れた。【自動詞】

いろいろあった過去のいきさつを水に流した。【他動詞】

このように、日本語の自動詞と他動詞の区別は非常にシンプルなものです。

ところが、英語の場合はなかなか一筋縄にはいきません。

というのも、日本語の訳だけでは両者を判別するのが非常に難しい場合があるからです。

「自動詞」と「他動詞」の見分け方は?

では、次に英語の自動詞と他動詞について見ていきましょう。

これが、日本語のようには単純にいきません。

どういうことなのか、早速例文を確認していきます。

\次のページで「自動詞と間違われやすい他動詞」を解説!/

They went to America last year.【自動詞】
彼らは、昨年アメリカへ行った。

They visited America last year.【他動詞】
彼らは、昨年アメリカを訪れた。

上の二つの例文にある「went」と「visited」は、同じような意味を表しています。

ところが、「went」は自動詞で「visited」の方は他動詞です。

これは、「visited」の後に前置詞なしで名詞が続いていることと関係します。

つまり、「visited」は目的語を必要とする動詞なのです。

一方で、「went」の後ろには前置詞の「to」が続いています。

これでは、「America」は目的語だと呼ぶわけにはいきません。

このように、他動詞は目的語を必要とする動詞だと定義することができます。

もう少し例を見てみましょう。

We arrived at the station on time.【自動詞】

We got to the station on time.【自動詞】

We reached the station on time.【他動詞】

※訳はいずれも「私たちは、定刻に駅に到着した。」

上の3つの例文は、すべて同じ日本語訳がついています。

もうこうなってしまうと、訳し方で区別するのは不可能だということが分かるでしょう。

英語における自動詞と他動詞は、目的語を必要とするかどうかだけで決まっています。

それも、前置詞を間にはさまないことが絶対条件です。

自動詞と間違われやすい他動詞

ここで、自動詞と間違われやすい他動詞をいくつか確認しておきます。

他動詞ですので、前置詞を必要としないところがポイントです。

分かっていても、ついつい前置詞を付けたくなるので気をつけましょう。

\次のページで「他動詞と間違われやすい自動詞」を解説!/

Ken entered the university of his first choice.
ケンは、第一志望の大学に入学した

We have to discuss the fate of the earth.
我々は、地球の運命について議論しなければならない。

I am beginning to resemble my father.
私は、自分の父親に似てきた。

他動詞と間違われやすい自動詞

こちらは、逆に他動詞と間違われやすい自動詞をいくつか紹介します。

あくまでも自動詞ですので、名詞を続けたいときは前置詞が必要です。

動詞の持つ意味合いに紛らわされないように気をつけましょう。

We objected to their proposal.
わたしたちは、彼らの提案に反対した

You should apologize to her for your rudeness.
あなたは、彼女に無礼を謝るべきだろうね。

They graduated from a high school last week.
彼らは、先週高校を卒業した

自動詞・他動詞の区別は前置詞がカギ!

自動詞と他動詞の区別は、前置詞の有無がカギを握ります。

これらの区別は、一見するとあまり意味のあることに思えないかもしれません。

しかしながら、文型や受動態、関係詞など他の多くの単元と大きなつながりがあります。

そして、一つひとつの動詞に関して暗記していくのは、日本人にとって難しいのも事実です。

大変かもしれませんが、二つの違いを確実に押さえておいてくださいね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 英語速攻攻略を目指す!「自動詞と他動詞の違い」を現役英語講師がわかりやすく解説 – Study-Z
英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「自動詞と他動詞の違い」を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要項目「自動詞と他動詞」について解説する。

自動詞と他動詞は表す意味だけでは区別がしにくいが、見分け方の「コツ」に気づくことができれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「自動詞と他動詞」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「自動詞」と「他動詞」の見分け方とは?

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「自動詞」や「他動詞」は、日本語の文法を学ぶときにも見かける言葉です。

しかし、英語のそれは日本語のものとは少々事情が異なります。

というのも、表す意味だけでは自動詞と他動詞の違いが分かりづらいからです。

まずは、そもそも「自動詞」や「他動詞」とは何かというところからおさらいしていきましょう。

そもそも「自動詞」「他動詞」とは?

そもそも自動詞とは「自分が~する」という意味を持つ動詞です。

一方、他動詞は「他人を~する」という意味を持っています。

つまり、他動詞には直後に「動作の対象」が必要だというわけです。

自動詞の方は、自己で意味が完結してしまうので対象は必要ありません。

つまっていた水道管に水がようやく流れた。【自動詞】

いろいろあった過去のいきさつを水に流した。【他動詞】

このように、日本語の自動詞と他動詞の区別は非常にシンプルなものです。

ところが、英語の場合はなかなか一筋縄にはいきません。

というのも、日本語の訳だけでは両者を判別するのが非常に難しい場合があるからです。

「自動詞」と「他動詞」の見分け方は?

では、次に英語の自動詞と他動詞について見ていきましょう。

これが、日本語のようには単純にいきません。

どういうことなのか、早速例文を確認していきます。

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