この記事では英文法の重要単元「過去分詞」について解説する。

現在分詞は「準動詞」と呼ばれるもののひとつですが、ある品詞との関連性に気づくことができれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「過去分詞」の攻略ポイントを学習していくぞ

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「過去分詞」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

過去分詞は規則動詞なら「~ed」の形で表し、主に「~された」「~してしまった」の意味を表します。

みなさんにとっては、受動態(受け身)や現在完了形を作るものとしておなじみかもしれませんね。

しかし、受動態や現在完了形を作ることだけが過去分詞のはたらきではありません。

詳しい説明に入る前に、まずは過去分詞の表す意味についてきちんと確認しておきましょう。

「過去分詞」の持つ2つの意味とは?

過去分詞といえば、「~された」の意味を真っ先にイメージする人も多いのではないでしょうか。

たしかに、それはいちばん多く見かける意味であり、けっして間違いではありません。

しかしながら、それだけでは説明のつかないものがあるのもまた事実です。

過去分詞には「~しまった」の意味を表す場合もあります。

さっそく、両者の詳細を実際の例文で確認していきましょう。

The car is made in America.
その車は、アメリカ製です。(アメリカで作られています

All my energy is gone.
全精力を使い果たしてしまいました

上の例文は、どちらも動詞の部分が「be動詞+過去分詞」の組合せで出来ています。

しかしながら、どちらも受動態の意味、すなわち「~される」と訳すわけではありません。

二つめの例文は、現在完了と同様に「~してしまった」と訳されます。

これは、そもそも受動態にはならない「自動詞」を用いた場合に見られるものです。

「過去分詞」の形容詞的用法(限定用法)

現在分詞・過去分詞にかかわらず、分詞は形容詞のはたらきを持つと考えると理解しやすいでしょう。

つまり、名詞を修飾するはたらきと補語になるはたらきの二つです。

ここでは、このうち名詞を修飾するはたらきについて詳しくみていきます。

では、次の表現をご覧ください。

\次のページで「「過去分詞」の叙述用法(非限定用法)」を解説!/

Look at this nice vase.
この素敵な花びんを見てよ。

Look at this broken vase.
この割れた花びんを見てよ。

上の例文を見比べてみてください。

すると、過去分詞の「broken」が形容詞の「nice」と同様のはたらきをしていることが分かるでしょう。

ここで注意していただきたいのが、次のような場合です。

Look at this vase broken by someone.
この誰かが割った花びんを見てよ。

こちらの例文では、現在分詞の「broken」が名詞の「vase」を後ろから修飾していることが分かったでしょうか。

このように、後ろから前のことばを修飾することを「後置修飾」と呼びます。

これは、分詞を含む2語以上のことばで修飾する場合に起こる現象です。

「過去分詞」の叙述用法(非限定用法)

過去分詞が形容詞のはたらきをする言葉だというのは、先に述べたとおりです。

そして、形容詞には名詞を修飾する以外に大きなはたらきがあります。

それは、文中で動詞の補語としても機能するということです。

では、こちらも例文で確認しておきましょう。

\次のページで「「過去分詞」は形容詞としてはたらく!」を解説!/

Akira looked very happy to hear the news.
アキラは、その知らせを聞いてとてもうれしそうな様子だった。
Akira looked very surprised to hear the news.
アキラは、その知らせを聞いてとても驚いた様子だった。

The letter made us very sad.
その手紙は、私たちをとても悲しませた。
The letter made us very excited.
その手紙は、私たちを非常に興奮させた。

どちらの例文も、下線部は上が形容詞で下が過去分詞です。

このように、本来は補語として形容詞が入る場所に過去分詞も入れることがわかったのではないでしょうか。

「過去分詞」は形容詞としてはたらく!

ここまで見てきたように、過去分詞は文中で形容詞と同様のはたらきをします。

それは、名詞を修飾するはたらきと補語になるはたらきです。

一見すると難しそうに見える過去分詞も、仕組みはさほど難しくありません。

ただし、不規則動詞を中心に過去分詞をある程度暗記することは必要です。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「過去分詞」を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要単元「過去分詞」について解説する。

現在分詞は「準動詞」と呼ばれるもののひとつですが、ある品詞との関連性に気づくことができれば、あっという間に使い方をマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「過去分詞」の攻略ポイントを学習していくぞ

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「過去分詞」の意味・用法とは?

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過去分詞は規則動詞なら「~ed」の形で表し、主に「~された」「~してしまった」の意味を表します。

みなさんにとっては、受動態(受け身)や現在完了形を作るものとしておなじみかもしれませんね。

しかし、受動態や現在完了形を作ることだけが過去分詞のはたらきではありません。

詳しい説明に入る前に、まずは過去分詞の表す意味についてきちんと確認しておきましょう。

「過去分詞」の持つ2つの意味とは?

過去分詞といえば、「~された」の意味を真っ先にイメージする人も多いのではないでしょうか。

たしかに、それはいちばん多く見かける意味であり、けっして間違いではありません。

しかしながら、それだけでは説明のつかないものがあるのもまた事実です。

過去分詞には「~しまった」の意味を表す場合もあります。

さっそく、両者の詳細を実際の例文で確認していきましょう。

The car is made in America.
その車は、アメリカ製です。(アメリカで作られています

All my energy is gone.
全精力を使い果たしてしまいました

上の例文は、どちらも動詞の部分が「be動詞+過去分詞」の組合せで出来ています。

しかしながら、どちらも受動態の意味、すなわち「~される」と訳すわけではありません。

二つめの例文は、現在完了と同様に「~してしまった」と訳されます。

これは、そもそも受動態にはならない「自動詞」を用いた場合に見られるものです。

「過去分詞」の形容詞的用法(限定用法)

現在分詞・過去分詞にかかわらず、分詞は形容詞のはたらきを持つと考えると理解しやすいでしょう。

つまり、名詞を修飾するはたらきと補語になるはたらきの二つです。

ここでは、このうち名詞を修飾するはたらきについて詳しくみていきます。

では、次の表現をご覧ください。

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