言葉の意味

「岐路」の意味と語源・使い方・例文・類義語・言い換え表現は?現役記者がサクッとわかりやすく解説!

「岐路」(読み方:「きろ」)という言葉は、「人生の岐路」「岐路に立つ」などの形でよく使われています。

それが人生の節目にあたるような重大な選択を迫られている状況について述べる時に使う言葉ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また他の言葉で言い換えるにはどのような言い方をすることができるのか、中には疑問を抱くことがあるかもしれません。

そこで、ここでは、「岐路」の意味と語源、使い方、類義語・言い換え表現について、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。

「岐路」の意味と語源・使い方・例文

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それでは、始めに「岐路」の意味と語源、使い方を説明していきます。

「岐路」意味は?

まず、「岐路」には以下のような複数の意味があります。

1. 道の分かれ道

2. 重大な選択を迫られる転機。将来が決まるような重大な場面

つまり、「道のいくつかに分かれているところ」「非常に重要な選択を迫られていて、選択によって大きく状況が移り変わる時」のことをいう語となっています。

「岐路」の語源は?

また「岐路」は、「わかれる・ふたまた」を意味する「岐」と「道」や「物事の筋道」を意味する「路」から「分かれ道」という意味となっている、前の漢字が後の漢字を修飾する形で構成されている熟語です。

一方、「岐路」は「きろ」と「岐」「路」共に音読みで読むことから漢語に由来し、魏晋代(220年~420年)には存在したとされる道家的思想書「列子」の「説符」に「岐路分衿易」つまり書き下し文で「岐路 衿(えり)を分ち易く」と「岐路」が現れます。

「岐路」の使い方は?

次に、「岐路」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「彼女は今のやりがいのある仕事を続けるか、それとも結婚・出産を選ぶかという人生の岐路に立っていた」

「彼は独立して自分の店を持つか、このまま店に残るかという岐路に立った」

「彼はミュージシャンとしてこのまま夢を追い続けるか、それとも将来性のある安定した職に就くかという岐路に立って悩んでいた」

「その会社は海外進出を果たすか否かという企業の命運を左右する岐路に差し掛かった」

「あの時、転勤を断ったことが良かったのか悪かったのかわからない。だが、あれが私の人生の一つの岐路であったということだけは言えるだろう」

「和平か玉砕か、その国家は運命の岐路に立たされていた」

「その小説では、若い主人公が重大な岐路に直面し、自分を犠牲にする選択をすることで成功に至った」

「比較文学の大学院を修了してもその教員ポスト自体はほとんどなく、文学研究自体が社会から無用視される中、比較文学という学問は岐路に立たされている」

「岐路」は、上記のように人生を左右する決断が必要な分岐点にある状態についていう場合に、「岐路に立つ」「岐路に差し掛かる」といった形で使うことができます。

「岐路」の類義語は?

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それでは、次は「岐路」の類義語・類語である「分かれ道」「分岐点」「分かれ目」について見ていきましょう

\次のページで「「分かれ道」の意味と使い方は?」を解説!/

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