
「叙情」の意味や英訳・使い方・類義語・対義語まとめ
「新聞は、最近あった最近出来事や事件が集約されている叙事文である」
「事件に遭遇した彼は、警察の事情聴取に叙事的に協力した」
#7 「叙景」
次に、「叙景」について見てみましょう。「叙景」には、以下のような意味があります。
けしきを述べしるすこと。風景を詩文に書き表すこと。
出典:精選版 日本国語大辞典「叙景」
つまり、「叙景」とは、「風景書き記す」ことを意味した言葉です。そして、この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
「小倉百人一首には、恋の歌だけでなく自然の美しさを詠んだ素晴らしい叙景歌も収録されている」
「彼女が執筆する物語はすべて、心を魅了する叙景が特徴的だ」
「叙情」の対義語には、「叙事」「叙景」などがあります。「自分の感情を書き記す」ことを表している「叙情」に対し、「叙事」は「ありのままの事実を文章で書き記すこと」を表しており、「叙景」は「風景を文章で書き記すこと」を表して言葉です。
これらは、同じように「文章で書き記す」という意味を表しますが、書き記す対象が異なるため、使い分けに注意しましょう。
「叙情」を使いこなそう
以上、「叙情」の意味と使い方についてまとめました。この言葉は「自分の感情を述べ表すこと」をいい、自分の気持を文章で表現することやそのような性質のある音楽などについていう場合に「叙情詩」「叙情的な音楽」といった形で使われています。
この言葉の類義語は「情緒」「センチメンタル」などです。これらの言葉は感情を表した言葉であり、「叙情」と似たような使い方をされる場合がありますが、「叙情」は「気持ちを書き記す」という動作が含まれた言葉であることに注意しましょう。
また、対義語には「叙事」「叙景」などがあります。「叙情」を含め、これらの言葉は「書き記す」という動作が含まれた言葉ですが、書き記す対象がそれぞれ異なるため、状況に応じて使い分けるようにしましょう。