
「鵜呑み」の意味と使い方・例文・類義語・言い換え表現は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
「真に受ける」:「彼はある会社から内定をもらったが、その会社がブラック企業だというインターネットの噂話を真に受けて入社を辞退した」
(≒「彼はある会社から内定をもらったが、その会社がブラック企業だというインターネットの噂話を鵜呑みにして入社を辞退した」)
「丸呑み」:「彼は参考書に書いてあることを丸呑みして試験に挑んだ」
(≒「彼は参考書に書いてあることを鵜呑みにして試験に挑んだ」)
「真に受ける」は「あることをその言葉通りに受け取って本当だと思うこと」、
「丸飲み」は「その内容を理解せずにそのまま覚えたり採り入れたりすること」を言い、
「鵜呑み」と置き換える形で使って同じような内容のことを述べることができます。
そのほかにも、疑念を抱かない、信じて疑わない、頭から信じてかかる、盲信する、信じきる、無条件に受け入れる、盲信するなどとさまざまな表現で言い表すことができるでしょう。状況によって使い分けてみましょう。
「鵜」を使った他の表現
それでは、鵜から派生した表現としては、ほかにはどういったものがあるでしょうか。
「鵜の真似をする烏(からす)」
自分の才能や実力を正確に捉えることなく、人の真似を安易にしてしまい、失敗するという意味です。烏が鵜の真似をして魚を捕獲しようとしても、水に溺れてしまうことから。黒い羽の色が似ていますが、烏は行水程度にしかできません。
「鵜の目鷹の目」
鵜や鷹が獲物を探す時の目から。少しのことも見落とすまいと熱心に探す様子や目つきを示して、しつこく物を見つけようとする時の鋭い目つきを指します。「鵜の目鷹の目で、掘り出し物を探す」
記事のはじめでご紹介した鵜飼いをイメージすると、どちらの表現も鵜の習性・特性をよく捉えていることがわかるでしょう。
使い分けをしながら正しく使おう
以上、「鵜呑み」の由来、意味と使い方、類義語、言い換え表現、さらに「鵜」を使った他の表現について、紹介しました。
この言葉は「人から言われたことを自分で理解して判断することなく、そのまま採り入れること」をいい、他人の言葉を額面通りに受け入れてしまう人についていう場合などに、「……を鵜呑みにする」といった形で使うことができますね。
鵜の特性や鵜飼いなどについて知ることで、よりイメージを持ちやすくなるでしょう。
類義語には「真に受ける」「丸飲み」といった語があり、それらの語を「鵜呑み」と置き換えて、同じ内容を述べることができます。
それぞれニュアンスが異なりますが、何かを言葉通りに受け取ってしまうことや物事を自分で考えて判断せずに受け入れてしまうことについて使うことができるので、適度に場面に応じて使い分けることができるでしょう。