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「託ける(かこつける)」の意味と使い方・例文・類義語は?現役ライターがサクッと解説

「託ける」(読み方:「かこつける」)という言葉は、「~に託(かこつ)ける」「~に託(かこ)けて~する」などの形でよく使われています。

意味合いとしては、理由を付けて何かを体よく(ていよく)断ることをいう時に使う言葉です。
例えば「◯◯、今の電話にかこつけて、さっきの後輩からの相談別の人間に回す気じゃないかな?」などといった表現。皆さんも耳にしたことあるのではないでしょうか。

筆者は、今回このテーマをまとめるにあたり、「託ける」と漢字表記をすると【かこつける】と【ことづける】と言う二つの読み方があることにも関心を持ちました。

ここでは、「託ける」の具体的な意味を理解し、どのような使い方をするのが正しいのかを見ていきましょう。
そして類義語や「かこつける」と「ことづける」二つの言葉に違いがあるのかなどもご説明します。

「託ける(かこつける)」の意味と使い方・例文

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それでは、以下に「託ける」の意味と使い方について説明します。

「託ける(かこつける)」の意味とは?

まず、「託ける」を辞書を紐解いて見てみましょう。

本来関係のないことを、無理に理屈をつけて他の事柄に結びつける。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「託ける」

 

直接には関係しない他の事と無理に結びつけて、都合のよい口実にする。

他の物事のせいにする。事寄せる。

出典:デジタル大辞泉(発行所 株式会社小学館)「かこつける」

 

ほかのことに関係づけて、そのせいにする。ことよせる

出典:大辞林 第三版(発行所 三省堂株式会社)

 

つまり、「もともとそれと関係のないことを理由として無理に付けて、別のことと結びつける」ことを表す語です。

「託ける」、【かこつける】と【ことづける】の違いは?

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二つの意味を確認する前に、まず漢字の「託」の意味を見てみましょう。

1.たよる、たのむ、あずける

2.口実とする、かこつける、ことよせる

3.神様のお告げ

1の意味が派生して2と3の意味を持つようになったことが推察されます。

 

【この漢字を使った熟語】

依託(イタク)・委託(イタク)・仮託(カタク)・寄託(キタク)・供託(キョウタク)・屈託(クッタク)・結託(ケッタク)・御託(ゴタク)・受託(ジュタク)・嘱託(ショクタク)・信託(シンタク)・神託(シンタク)・宣託(センタク)・付託(フタク)

それぞれの熟語には「託」のもつ上記の意味のいずれかが含まれており、意味は多様ですね。

 

さて本題に戻ります。

まず【ことづける】ですが、漢字表記は「託ける」と「言付ける」があるのはご存知でしょうか。伝言や物を人に頼んで、先方に届けてもらうと言う意味が主たる意味になります。

それは「託」がもつ頼る・頼む・預けるという意味からできた言葉でしょう。

加えてことづけるには【かこつける】と同様に口実にすると言う意味もあります。

現在では「ことづける」と言う場合は基本的に伝言や物を頼む意味がほとんどですが、源氏物語など古典で登場する場合は、口実にすると言う意味で訳すようにしましょう。

「その夜のことにことづけてこそ罷り絶えにしか」 源氏物語(第二帖 箒木)

 

<ポイントまとめ>

「託ける」は【かこつける】と読む時は直接には関係しない他の事と無理に結びつけて、都合のよい口実にすると言う意味。

【ことづける】と読む時は伝言や物を人に頼んで、先方に届けてもらうという意味になります。

しかし、古文などでは【ことづける】と読んでも「口実にする」と言う意味を表す場合もあるので注意しましょう。

「託ける(かこつける)」の使い方・例文

次に、「託ける」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「彼は風邪気味で体調が良くないことに託つけて、行きたくない飲み会の誘いを断った」

「その日は友人と買い物に行く約束をしていたが、雨に託つけて出掛けるのは止めにした」

「彼は仕事の忙しさに託つけて、家庭内の問題から目を逸らした」

「お酒が好きな彼は何かしらに託つけて飲み行こうと誘ってくるので困っている」

「私は親孝行に託けて実家に帰り、家事を休んでいる」

「託ける」は、上記のように「~に託ける」「~に託つけて~する」といった形で用います。

本来は関係のないことでも、無理やり関連付けて、誘いを断ったり自分を甘やかすことを言うときに用いるため、良いこと(褒める場面など)で用いることは不適切でしょう。

「託ける(かこつける)」の類義語

「託ける」と近い意味がある言葉には以下のようなものがあります。

#1 口実にする

まずは、すでに「託ける」の意味として登場している「口実にする」

【口実】

 言い逃れや言いがかりの材料。また、その言葉。

つまり、前につく事柄を言い逃れの理由として使うことを「口実にする」と表現することができ次のように言うことができます。

 

「口実」:「希望職種とは異なることを口実にして、彼はその企業の内定を辞退した」

(≒「希望職種とは異なることを言い訳の理由にして、彼はその企業の内定を辞退した」)

 

#2 こじつける

次に、「こじつける」の意味を見ていきましょう。

【こじつける】

本来は関係のないことを、強いて関係があるようにいう。また、むりに理屈をつける。

こちらは、「託ける」と言う意味のうちの「無理やり関係があるように言う」という部分の同義語です。「託ける」をこの言葉で言い換える場合は、補足が必要でしょう。

 

「こじつける」:「彼はその日入院している友人の見舞いにいくという理由をこじつけて、社員旅行を欠席した」
(≒「彼はその日入院している友人の見舞いにいくというもっともらしい理由を無理に付けて社員旅行を欠席した」)

上記の文において、託けての場合には不要だった「〜という理由を」という言葉を補足しています。

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「口実」は「その場を取り繕うための言い訳の理由」、「こじつける」は「無理に辻褄を合わせて別のことと関連付ける」ことをいい、「託ける」とはニュアンスが異なりますが、これらの語を使ってほぼ同じようなことを述べることが可能です。

人に任せてさらりと逃げる「託ける」 頼る、頼む時の真摯な姿勢は忘れずに!

以上、「託ける(かこつける)」の意味と使い方、類義語についてまとめました。

この言葉は「もともとは関係のないことを無理に別のことと関連付ける」ことをいい、直接関わりのないことを理由にして嫌な誘いを断る際や自分の希望を叶える場合などに、「〜に託けて~する」「~に託ける」といった形で使うことができます。

類義語には「口実にする」「こじつける」といった語があり、それらの語は「託ける」と一部同じ意味を持っているので、置き換え、補足することで同じような内容を述べることが可能でしょう。

これらの語は直接関係ないことを言い訳の理由にしたり、無理やり関連付けたりすることを表す時に使うことができますが、それぞれニュアンスが異なるため、適度な場面で使い分けましょう。

ちなみに、「託ける」と同じ漢字表記の「ことづける」は意味が異なり、伝言や物を人伝に渡してもらえるよう預けることを言います。一見するとどちらの読みか分からないので、文脈を読み取り間違いないように注意しましょう。

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