
「幾重」の意味と使い方・例文・類義語・言い換え表現は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
「度々」は「同じ物事が何度も繰り返されるさま」を表す言葉です。
日常生活やビジネスシーンでもよく使われる表現で、
「度々お手数をおかけして申し訳ございません」
「度々ご連絡くださいましてありがとうございます」
といった形で用いられます。
幾重にも重なること。
この上もなく満足なこと。大変喜ばしいこと。感動詞的にも用いる。頂上。
出典:小学館「重畳」
「重畳」の「重」も「畳」も「重ねる」ことを表し、「重畳」で「いくつも重なること」の意味になります。
また、かつて畳は高級なものであったことから、「高級なものが重なる」、つまり「この上なく喜ばしいこと」という意味も併せ持つ言葉です。
「重畳」は日常生活ではあまり使われることがなく、「重畳たる山並み」といった形で書き言葉として使われます。
忌み言葉に気をつけよう

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「忌み言葉」とは、結婚式やお葬式など特定の場面で使うのを控えたほうが良いとされる言葉です。
不幸や別れを連想させる言葉など、NGワードにはさまざまなものがありますが、「重ね重ね」「度々」などの重ね言葉も忌み言葉にあたります。その場合は「加えて」「頻繁に」のような表現に言い換えましょう。
また、結婚式では「再婚を連想させる」、お葬式では「不幸が続くことを連想させる」として、「再三」「繰り返し」などの言葉もNGです。
ここで紹介しているような言葉はすべて「忌み言葉」に該当しますので、注意しましょう。
「幾重」の英語表現

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「幾重」を英語で表すには、「layers」「piles」を使って「many layers of~(幾重にも折り重なった~)」などとします。
また、「幾重にもお詫びいたします」という場合には、「Please accept my sincere apologies.」などの表現が良いでしょう。
「幾重」などは適切な場面で使えるようにしておこう
以上、「幾重」の意味と使い方、類義語、言い換え表現などについてまとめました。
この言葉は「いくつもの重なり」を表し、「何かがいくつも重なっている様子」について言う場合や、「あることを願う気持ちを強調してお詫びやお礼を述べる」場合になどに、「幾重にも重なる~」「幾重にもお礼申し上げます」といった形で使うことができます。
また類義語には「重ねて」「重ね重ね」「何重にも」などの言葉があり、「幾重」と置き換えることが可能です。
これらの言葉は同じような使い方をすることができますが、それぞれニュアンスが異なるため、ふさわしい場面で使えるようにしておくことをおすすめします。