「まやかし」の意味と使い方・例文・類義語・言い換え表現は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
「まやかし」と聞けば、幻想や幻覚のようなものをイメージする人も多いかも知れません。確かにそれらのニュアンスは若干含みますが、基本的な意味は違ってきます。日常生活における様々なシチュエーションで正しく使うためにも、「まやかし」について意味を確認しておきたいですね。
一般的には見せかけだけをつくろって人を欺く物事についていう時に使う言葉ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また同じ意味のことを他の言葉に置き換えて言いたい時にはどのような表現をすることができるのか、中には疑問を抱くことがあるかもしれません。
「まやかし」の意味と使い方、例文について見ていきましょう。また、よく似た意味を持つ類義語や言い換え表現について、その意味と例文もチェックしていきましょう。これらの言葉について、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が解説していきます。
「まやかし」の意味と使い方・例文・類義語・言い換え表現
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日常生活において「まやかし」と聞けば、まがい物や偽物といったイメージがあります。さまざまな名詞とつなげてその意味を変化させることもでき、あらゆるシーンで使える言葉と言えるでしょう。しかしながら、生活の中での使用頻度は少なく感じますね。この「まやかし」という言葉について、実際に会話や文章の中に出てきた時にニュアンスもつかめるように、その意味と使い方のヒントになる例文についてご紹介します。また、「まやかし」とよく似た意味を持つ類義語や言い換え表現もチェックしましょう。これらの言葉を使い分けて、状況や物事を豊かに表現してみてはいかがでしょうか。
「まやかし」の意味
本物ではないものについて名詞の前に付けることが可能な「まやかし」ですが、イメージしがちな幻想や空想といった言葉とは意味が異なってきます。それぞれのシチュエーションで適切にこの言葉を使えるように、その意味をあらためておさらいしておきましょう。辞書に記載されている定義から、その意味についてご紹介します。
ごまかし、あざむくこと。だますこと。また、そのもの。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「まやかし」
つまり、「表面を取り繕って人の目を欺くこと、相手にそうだと思わせてだますこと、またそのようなもの」をいう語となっています。
「まやかし」の使い方・例文
「まやかし」とは、ある意味では幻想という言葉と意味が重なりますが、基本的にはその見た目や表面とは本質が違う場合に使用するのが正しいようです。偽物、もしくは本物とは違うものについて表現することができる「まやかし」ですが、日常生活の中でこの言葉を見聞きする際や、会話などで表現に使うときはどのように使用するのが適切なのでしょうか。使い方を知るために、「まやかし」の例文についてもチェックしてみてくださいね。
「特徴は似ているが、その絵はフェルメールの作品ではなく後世に描かれたまやかし物だ」
「健康志向を売りにしていても原材料には添加物や植物油が使われている食品は多い。体に優しいなどの宣伝文句も所詮はまやかしに過ぎない」
「その店では70%オフなど大幅に割引されたセール品が多く一見してお得なように見えるが、それはまやかしだ。別の店では同じ製品が普段からもっと安い価格で販売されている」
「不倫なんて止めたほうがいい。まやかしの愛情にすがっていてはいつまでたっても幸せにはなれない」
「まやかし」は、上記のようにそうだと相手に思わせて人をだますものや表面を取り繕って人を欺く物事についていう場合に、「まやかし物」「まやかしの~」といった形で使うことができます。
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