「才覚」の意味と使い方・例文・「才能」との違いは?現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
「才覚がある」と「才能がある」という言葉について、あまり違いのない言葉であるという認識が強い人も多いのではないでしょうか。意味が曖昧になりがちなこれらの言葉の意味ですが、ニュアンスの違いについて正しく理解することができれば、シチュエーションにあわせてより適切に使用することができるでしょう。
また、「才覚」とは機転や機知のある優れた人物についていう場合などに使う言葉ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また生まれつき備えている秀でた能力などを表し、近い意味のある「才能」という語とはどのような違いがあるのか、また使い方はどのように分ければ良いのか、中には疑問を抱くことがあるかもしれません。
「才覚」の意味と使い方や例文、「才能」との違いについて、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が解説していきます。これらの言葉の例文なども確認して、より適切に使い分けられるようにしましょう。
「才覚」の意味と使い方・例文・「才能」との違い
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芸術や技術など、さまざまな人間の能力について評価するときに使用する「才覚」という言葉ですが、人がそれぞれ持つ特別な能力について語る時や文章にする時に使う言葉ですね。非常に特別なことを言い表すイメージの強い「才覚」という言葉ですが、一般の日常生活においては使用する頻度が少ない言葉でもあるため、そのニュアンスと実際の意味についてチェックしておいたほうがより確実と言えるでしょう。「才覚」という言葉の意味と、使い方を知るための例文をご紹介していきます。また、よく似た言葉である「才能」とはどのような違いがあるかについても知るために、その意味と例文を確認しましょう。
「才覚」の意味
「才覚」と聞けば、巧みであったり、技術が高いというようなイメージがあります。使用されている漢字からも秀でた能力があるという意味をなんとなく理解できる言葉ではありますが、実際にどのような意味を含む言葉なのでしょうか。使う頻度も少ない言葉になるので、いざという時にその意味とニュアンスを掴んでおき、適切に使用したいですね。使われている漢字のイメージとは少し異なったニュアンスを持つ「才覚」という言葉について、その意味を辞書から引用してご紹介します。
すばやく知恵を働かせる能力。機転。
知恵を働かせて手際よく物事を処理すること。
工夫して金品などを手に入れること。工面(くめん)。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「才覚」
つまり、「機知や機転」「知恵を働かせてうまく物事を処理すること」「工面すること」という意味を表す言葉として使われています。
「才覚」の使い方・例文
「才覚」という言葉の意味は、実際には上手く生きていくための能力であったり、または機転を利かせる能力ことを示す言葉であるという事がわかりましたね。そのまま「生きる能力」も表している「才覚」という言葉は、その言葉のイメージとは少し違った印象を受けます。では、実際に生活の中でこの言葉を活用する際には、どのような使い方が適切なのでしょうか。「才覚」という言葉の使い方のヒントになる例文をご紹介していきます。
「彼は家業の後を継いでから、その才覚を発揮して家業を企業並みの事業へと大きく成長させた」
「彼は会社員を辞めて起業すると、才覚を働かせてめきめきと事業を大きくしていった」
「絵の技術だけでなくビジネスの才覚を持ち合わせている彼は、絵を描くかたわらで営業活動を行い画家としての認知度を高めている」
「二代目社長は能力がないというが、彼は判断力や実行力があり従業員とのコミュニケーションも取れている。これは経営の才覚があることの証だろう」
「才覚」は、上記のようにその状況に応じて素早く知恵を働かせる能力がある人についていう場合に「才覚がある」「才覚を発揮する」などの形で使うことが可能です。
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