
「絢爛」の意味と使い方・例文・「燦爛」との違いは?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
1.きらびやかに光り輝くさま。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「燦爛」
2.光り輝くさま。また華やかで美しいさま。
出典:コトバンク(発行所:デジタル大辞林、小学館)
辞書の意味だけを見ると、ほぼ近しい意味で使い分けることが難しいかと思います。そこで、熟語の中で異なる漢字「絢(あや)」と「燦(さん)」の成り立ちを紐解きつつ、それぞれの意味を理解していきましょう。
「絢」「燦」という漢字の意味
絢
色糸をめぐらした模様、またその模様で織られた織物のことも表しています。色とりどりの模様が美しくきらびやかと評されて、「絢」という字単体でも「きらびやかで美しいさま」という意味を持つようになりました。
燦
鮮やかに輝いてるさまを指し、あきらかという意味もあります。「太陽が燦々と輝く」という表現をよく目にするのではないでしょうか。それ自体が光を放ち、周りも照らすほどの様子、「華やかで美しく輝いている」ことを表す漢字です。
次に例文をとおして「絢爛」と「燦爛」を比べてみましょう。
絢爛
「キャストたちが纏っている絢爛な衣装も宝塚歌劇の見所の一つだ」
(キャストたちが纏っている輝くほどに華やかで美しい衣装も宝塚歌劇の見所の一つだ)
燦爛
「美術館には燦爛と輝く宝石の数々が展示されており、訪れた人々はその美しさにため息を漏らしていた」
(その美術館には華やかに美しく光り輝く宝石の数々が展示されており、訪れた人々はその美しさにため息を漏らしていた)
つまり
「燦爛」は「美しく華やかに光り輝く様子」
「絢爛」は「輝くばかりに華やかで素晴らしく美しい様子」
を表すという違いがあります。光を放つような華やかさの場合は燦爛を使い、色彩豊かで華やかな様子を表す場合は、絢爛をつかうとよいでしょう。
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