言葉の意味

「にわかに」の意味と使い方・例文・類義語は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説

「にわかに」(漢字:「俄に」)という言葉は、「にわかには信じがたい」などの形でよく用いられています。

ある物事が急に起こる場合に使われる言葉ですが、具体的にどのような使い方をするのか、また他に近い意味を持つ言葉とはどのような違いがあるのか、疑問を抱くことがあるかもしれません。

そこでここでは、「にわかに」の意味と使い方、類義語などについて、翻訳経験のある現役ライターの筆者が説明していきます。

「にわかに」の意味と使い方・例文・類義語

image by iStockphoto

それでは、「にわかに」の意味と使い方、また類義語などについて説明していきましょう。

「にわかに」の意味は?

image by iStockphoto

まず、「にわかに」には以下のような意味があります。

物が急に起こるさま。突然。

《否定的表現を伴って》即座には。すぐには。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「にわかに」

つまり、「物事が急に起こる様子」「(にわかに~できないなど後に否定的な語を伴って)その場ですぐには(~できない)」ことを表す語となっています。

「にわかに」の使い方・例文

image by iStockphoto

次に、「にわかに」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「雨になる前に出掛けようと家を出た途端、にわかに雨が降り出した」

「芥川賞の受賞をきっかけに彼の作品はにわかに注目を集め、瞬く間にベストセラーとなった」

「仕事のことが話題に登ると彼はそれまでの笑顔を一変させ、にわかに表情を曇らせた」

「将来有望と期待されている若手女優が結婚・引退との噂があるが、にわかには信じがたいことだ」

「にわかに」は、上記の例文のように「急にある物事が起こって状況が変化する様子」についていう場合に「にわかに注目を集める」などの形で使われます。

また、後に「~できない」「~し難い」などの否定的な表現を伴って「すぐには~できない」「すぐに~するのは難しい」という意味でも使うことが可能です。

「にわかに」の類義語

image by iStockphoto

次に、「にわかに」の類義語について見ていきましょう。

この言葉と同じような使い方ができるものには、次のような表現があります。

「突然」

image by iStockphoto

「突然」には、以下のような意味があります。

物事が不意に起こるさま。急に。にわかに。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「突然」

つまり「突然」とは「ある物事が急に起こる様子」のことをいい、以下のように使うことができます。

「突然降り出した雨に、雨宿りがてらカフェに入ってしばらく時間をつぶすことにした」

「考え事をしながら上の空で歩いていたら、突然飛び出してきた子供にぶつかりそうになってしまった」

\次のページで「「不意に」」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: