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「本望」の意味と使い方・例文・「本意」との違いは?現役ライターがサクッと解説!

「本望」(読み方:「ほんもう」)という言葉は、「~なら本望だ」「本望を遂げる」などの形でよく用いられています。

また、書籍や時代劇にも登場する「本望」という言葉は、「望み」という漢字がつかわれているように、一般的にはその人の想いなどを表す時に使える言葉という認識が強いのではないでしょうか。

その他、前から抱いていた望みが叶うことをいう時などに使う語ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また他に近い意味の語にはどのようなものがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

「本望」の意味と使い方、例文について見ていきましょう。また、よく似た意味を持つ類義語や言い換え表現である「本意」や「宿願」についても、その意味と例文もチェックしておきましょう。これらの言葉について、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が解説していきます。

「本望」の意味と使い方・例文・「本意」との違い

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書籍やドラマなどでよく耳にする「本望」という言葉ですが、日常生活におけるシチュエーションで「本望である」という言葉づかいをする機会は少ないかも知れませんね。一方で類義語に「本意」という言葉がありますが、これらは同じような内容を言い表していますが、そのニュアンスについては異なってきます。まずは、適切な言葉の使い方を身につけるためにも「本望」の意味や使い方、例文について見ていきましょう。また、「本望」という言葉に加えて「本意」という言葉も表現に加えてみてはいかがでしょうか。「本意」の意味と使い方、例文についてもご紹介します。

「本望」の意味

想いを遂げられた時や、どんな結果になっても思った通りなったときに使うイメージがある「本望」という言葉ですが、日常生活においてはあまり使うタイミングも少ない言葉かもしれません。しかしながら、誰かのシチュエーションや書籍などに登場することがある言葉なので、意味とニュアンスは知っておきたい言葉でもあります。この「本望」という言葉について、辞書に記載されている定義から意味を引用して見てみましょう。

もとからの望み。本懐。
本来の望みを達成して満足であること。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「本望」


つまり、「もともと抱いていた望み」「ずっと抱いていた望みを成し遂げて満足していること」を表す語となっています。

 

「本望」の使い方・例文

心の根本的な部分にある望みや願いを成し遂げて満足することや、思い通りの結果でなくても思いが遂げられたときに使える言葉である「本望」について、その使い方のヒントになる例文を見ていきましょう。類義語もあるこの言葉を使用するときは、そのニュアンスを捉えてシチュエーションに合わせて適切に使いたいところですね。例文から、会話や文章にこの言葉を加えるためにニュアンスを掴んでみましょう。

「ずっと温めていたこの作品を最後に出版して死ねるなら本望です」

「その高校の野球部は今年初の甲子園出場を果たし本望を遂げた」

「独立後の道は険しいものになるかもしれないが、やりたいことをやって死ねるならばそれで本望だ」

「意に染まない仕事をするくらいなら、たとえ契約が途中で打ち切られたとしてもむしろ本望だ」

「本望」の類義語

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自分や誰かの思いが遂げられて満足しているということを伝えることができる「本望」という言葉にも類義語があります。「本意」や「宿願」という言葉は、「本望」と似たような意味を有していますが、言葉を使うシチュエーションによっては使い分けることも可能です。「本望」と同じく使用する機会が少なそうな類義語についてもその意味と例文をご紹介していきます。

「本望」の類義語1 「本意」(ほんい)

「本望」の類義語である「本意」は、使用されている漢字もよく似通っており、意味的にもさほど相違のないイメージがあります。どちらも心から望むものに対して使える言葉ではありますが、ニュアンスの違いが気になりますね。その言葉の意味と例文をご紹介します。

「本意」の意味

「本意」は、漢字の構成からも「本」つまり元からある「意」意思という解釈が可能です。意味は分かりそうですが、やはりニュアンスについては不明確な人もいるのではないでしょうか。まずは、「本意」の言葉の意味について、辞書から引用してチェックしてみましょう。

もとからの心。本来の意思。本懐。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「本意」

つまり、「初めから抱いていた意思、本来の願い」をいい、以下のように使うことができます。

「本意」の使い方・例文

「本意」のニュアンスを掴むためにも、その例文をチェックしてみましょう。

「仕事を掛け持ちしながら資金を貯めた彼は、数年がかりで開業にこぎつけ、やっと本意を遂げた」

「彼は海外などでの修行期間を経た後、ようやく自分の店を構え本意を遂げた」

「本望」の類義語2 「宿願」(しゅくがん)

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「本望」「本意」と同じくして使用頻度は少ない「宿願」についてご紹介します。この言葉を頻繁に使う人は少ないでしょう。マイナーな言葉としての認識が強い言葉ではありますが、意味とニュアンスを認識できるように、例文も確認してみてはいかがでしょうか。

「宿願」の意味

「宿願」には「願い」という漢字が入っていることから、望むことやものについての意味があるのは見て分かりますね。しかし、実際の意味はどのようなものになるのでしょうか。「宿願」について、その意味を辞書から引用してご紹介します。

年来の願い。宿望。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「宿願」

つまり「何年も前から抱き続けていた願い、長い間抱いてきた望み」のことを表現する時に使用することができます。

「宿願」の使い方・例文

それでは、「宿願」という言葉について、例文で使い方とニュアンスを掴んでみましょう。普段使う言葉ではない側面があるので、例文で解釈するのが分かりやすいでしょう。どのように使うかもイメージしながら確認してみて下さい。

「彼女は憧れていたパリの街を旅行で訪れ宿願を叶えた」

「彼は退職後、海外への移住を実現し数十年来の宿願を果たした」

「本望」とその類義語を上手く使い分けよう

以上、「本望」の意味と使い方、類義語についてまとめました。

この言葉は「もとよりの望み」「本来の望みが叶って満足すること」をいい、主に、当初から望んでいたことが叶ったことで満足していることを表す場合に「~ならば本望だ」などの形で用いられています。

また近い意味の語には「本意」「宿願」といったものがありますが、「本意」は「本来の望み」のことをいい、初めから望んでいたことが叶ったことをいう場合に「本意を遂げる」といった形で使うことができますね。

そして、「宿願」は「長い間抱いてきた望み」をいい、以前から望んでいたことが叶ったことについていう場合に「主眼を果たす」などの形で用います。

それぞれ以前からの望みについていいますが、使い方が異なるため、適度な場面で使い分けてみてはいかがでしょうか。

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